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39話 ページ39

彗星「おい、起きろ。そろそろ行くぞ」


A「まだ暗いよ…」


彗星「夕方には着きたいから、もう出るぞ」


A「…分かった」


寝ぼけ眼を擦って、自転車に乗った


彗星「あー…、くっそ眠いな…」


A「彗星大丈夫か?ちょっとフラフラしてるけど」


彗星「まぁ、問題ない。それよりコンビニ寄って行かないか?」


A「うん」


そう言って、コンビニに自転車を停めて中に入った


A「肉まん食べる?」


彗星「あぁ。俺はこっち見てるから」


私がお菓子やら肉まんやらを買って、彗星に声を掛けると「すぐ行くから外で待っててくれ」と言われた


待っていると、数分後にコンビニの袋を持った彗星が出てきた


A「彗星は何買ったんだ?」


彗星「ん、いや、まぁ…、ちょっとな…」


言いにくいものなのか…


詮索はしないでおこう


彗星「それより肉まん食べようぜ。俺もう腹ペコだ」


A「そうだね。いただきます」


久しぶりの肉まん


中々美味いなこれは


A「ねぇ彗せ…って、大丈夫か?今にも寝そうだぞ」


彗星「問題ない」


頰をバシバシと叩いている彗星


A「もしかして、寝てないのか?」


彗星「…暗殺者として一流になるために、敵がいないかずっと見張る訓練をしていた」


A「要するに寝てないんだな。…なんか、色々とごめん。私のせいだ」


彗星「お前は何も悪くねーよ。ほら、さっき俺が買ったこの黒いガム食べれば眠気も吹っ飛ぶし。泣くなよ」


A「な、泣いてない!」


泣きそうにはなってしまったが…


なんか…、最近泣いてばかりいる


…私って本当に泣き虫だな


彗星「よし、行くか!A、クヨクヨしてたら置いてくぞ」


A「あ、待ってよ!」


ま、でもこんな私を認めてくれる人もいるなら


これもまた1つの個性だと受け入れよう




いつか泣き虫は卒業したいけどね

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作者名:早月迅哉 | 作成日時:2016年11月27日 19時

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