烏間先生に気に入られているようです (ページ4)

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4話ページ4

退院した私は今までの報酬で家を買った

手続きとかは烏間先生にしてもらって、初めて家を買うことができた

1人暮らしするには広すぎるくらいの家

家事なんかには慣れていなくて、初めて作った目玉焼きは少し焦げてしまった

洗濯物も、私が畳むと不恰好だ

こんなことなら、もっとお母さんに教えてもらっていたら良かった

そんなことを考えても、過去には戻れない

急に寂しくなってきて、毛布に包まっては泣くだけの日々

私には暗殺をすることだけしか無かったから、その暗殺も無くなった今は何をしたら良いのか分からなかった

そんな時、烏間先生が私に電話してきた

『明日から椚ヶ丘中学校の3年E組の教師として行くことになった。Aも、勉強しないか？』

生まれてから今まで、勉強なんてしたことなかったから、私はもちろん嫌だと言った

そしたら、制服を持った烏間先生が私の家に迎えに来た

私が暗殺者として男について行ったのが6歳の時

それなのに、いきなり中学校に通えと言う方が無理な話だ

小学校も行ってないのに

その上、殺せんせーを仕留められず、プライドをズタズタにされて、意地を張って

それでも、私と向き合ってくれた烏間先生

こんな私にいつも優しくしてくれたE組のみんな

私と同じ、暗殺者だったイリーナ先生

私のプライドをズタズタにしてくれた挙句、ナメた態度を取って来た殺せんせー

私の居場所ができたような気がして、なんだか嬉しかったんだ