烏間先生に気に入られているようです (ページ23)

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23話ページ23

烏間「で、聞きたいことはたくさんあるが…。まず、君の名前は？」

彗星「彗星だ。あと、星って奴もいる」

烏間「どこでAと知り合った？」

彗星「仕事からの帰り、腹から血を流して倒れてたあいつを見つけた。で、ここで手当てしてやった」

烏間「Aは何でここで暮らしているんだ？」

彗星「俺らの仲間になったから。…というか、星が勝手に仲間にしたんだけどな」

烏間「Aは…、君達の大切な仲間なんだよな」

彗星「もちろんだ。…もし、Aがあんたの所に戻りたいって言うなら、俺に止める権利は無いが…」

烏間「……そうか」

俺は鞄を手に持ち、立ち上がった

彗星「もう帰るのか？」

烏間「放課後までに学校へ戻らないといけないからな。…また、来ても良いか？」

彗星「あぁ」

館を出る前に、もう一度だけAの様子を見に行った

目の周りを赤く腫らさせて、眠っているその姿

部屋を出る直前、俺を呼ぶ声が聞こえたような気がして足がすくんだが、少し目を伏せて何事もなかったかのように部屋を後にした