21話 ページ21
あれからずっと、烏間先生から連絡は来ていない
……でも、これで良い
こういう運命だ
私は相変わらず変わろうとしない
呆れて、見捨てられることなんて想定内
だったけど…
彗星「まーた泣いてんのかよ」
A「泣いてないし…」
彗星「いっつも仕事の後に泣く理由はなんだ？今更罪悪感なんか感じないだろ。何年も殺しをしてきてんのに」
A「別に殺すことに罪悪感は感じない。裏切ったことを後悔してるだけだ」
彗星「……後悔するぐらいなら、最初からしなかったら良かっただろ」
A「私は常人じゃない。基本的に、殺しのことしか頭になかった。常識は欠けている」
彗星「で、誰を裏切ったんだ？」
A「……1番、大切な人だ」
彗星「よく裏切れたな。お前って最低だな」
A「分かってるよ…。最低だし、クズだし、もう生きてる意味なんかない…」
彗星「だから泣くなって…。おい、銃握ってどうするつもりだ」
A「死ぬ！ここで今すぐ死ぬ！」
彗星「アホ。部屋を血まみれにする気か。お前が死ぬとかはどうでも良い。だけど部屋を汚すな」
星「ちょっと…、なんの騒ぎなの？夜中なんだからもっと静かにしてよ…って、Aを押し倒して何し……。あ、お取り込み中でしたか。ごめんごめん」
彗星「おい！そういうボケはいらん！」
星「最近、ノリ悪いな〜」
彗星「お前もこいつを止めろ！」
星「はいはい…」
A「離せっ！ちょ…、痛い痛い！腕をひねるな！」
星「力弱っ！」
彗星「…もう、離してやるか」
やっと解放された…
こいつら、力強すぎだろ…
彗星「ったく。馬鹿なことをするな。一応、お前は今の俺たちには必要だからな」
星「一応って、ちょっと酷いよ…」
…この2人に必要とされているなら、まだ……
…………あぁ、もう何も考えたくないや
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作者名：早月迅哉 | 作成日時：2016年11月27日 19時
