烏間先生に気に入られているようです (ページ3)

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3話ページ3

両親を殺した男は私に銃を突きつけて言った

「お前も暗殺者にならないか？」

ってね

怖かったし、逆らったら殺されるって分かってたから、私は暗殺者の道を行くことになった

何で両親を殺したのか、理由なんて聞けなかった

答えを聞くのが怖かったから

男の指示に従って暗殺をし続けることしか、私の生きる道が残っていなかった

死にそうになっても、無理矢理生かされて、精神的にも肉体的にも限界だった

そんなある時、リスクは高いけど報酬の多い仕事が私のところにきた

断る理由なんてないから、もちろん仕事は実行した

だけど、思いの外ターゲットの周りのSPが多くて、無理矢理殺そうとした結果は惨めなものだった

失血死寸前、何ヶ月経っても意識が戻らない程、危険な状態に晒された

撃たれた時の傷痕はまだ残っている

そして、目を覚ました時に目の前にいたのが烏間先生だった

烏間先生は私にいきなり怒ってきた

「もう少しで死ぬところだったんだぞ！何故暗殺者なんかしているんだ！」

って、それはもう凄い剣幕で

かと思いきや、いきなり抱きしめてきて

「辛かったし、痛かっただろ？もうこんなことやめるんだ」

そう言われて、何故か分からないけど涙が溢れてきた

両親を殺された恨みと、悲しさが頭の中でごちゃごちゃになって、上手く感情をコントロールできなくて

溜まっていたものを吐き出したくてただただ、泣くことしかできなかった