【カービィ】短編など (ページ1)

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＊星羅を往く【ニル（ポポポ）】（スタアラネタバレ）ページ1

今日も銀河は輝いている。きっと、あの星も。

僕はこの世界を生み出した人物を知っているんだ。ああ、僕達の世界だよ。

そして僕は、そんな世界を確定させた。
星星に名を与え、生まれゆる者に自我と名を与え、あらゆるものに生命を与えた。

だけど、生命溢れる星星のどこにも、僕の居場所はなかった。

何故かって？それはね、一つだけエネルギーを維持出来ずに自らのチカラで燃え尽きてしまいそうな星があったの。
それが、君達も知る「ポップスター」。

僕達の世界は、それぞれの星を繋いで成り立っている。それ故に、仕方なかった。

「ねえ、××。……僕が星になるから。計画をやめないで」

さて、あれから何年経ったのだろう。
銀河を眺めていたはずが、気付けば辺りは闇に包まれていた。

『ドウシテ皆、僕達を忘レテ行クノカナ』

誰も声を発していないはずなのに、聞こえる声。
これは僕の声だ。

「僕が創った世界が、いつしか悪いヤツらも増えてきているんだね」

『イッソ、コンナ世界壊シチャオウヨ』

創造神が破神にってね……。それもありかもね。

異空間にての戦闘の末、本体である僕に立ち向かうのは懐かしき彼。

「神だろうと、おひるねをじゃまするやつは許さない！」

変わらないその勇敢さと理由の浅さ。

あーあ、君がいたら勝てないよ。

結局、彼らに負けた僕は光と共に消滅する。……はずだったのに。

元の姿を取り戻しつつ消えゆく僕にピンク色の手が伸びる。

「ねえ、きみは……」

焦る君を見ては、くすくすと笑う。

「君を見ていると、ずっと昔からおともだちだった気がするよ」

ぼく、ポポポ。おぼえやすい名前でしょ。

星羅を駆ける旅人は歩み出す。
星を巡り、笑い、ごはんを食べ、おひるねをして。

……そんな夢を見る。

「おはよう、カービィ」

解説
ポポポは星のカービィの前身であることから、創造神とする。××はこちらの世界でも活躍しているあのお方。

『』の正体。良心を失ったポポポ。いわゆる星誕ニル。
長年ひとりでいることにより負の感情が募り、暗黒物質など悪い概念が生まれるのに影響した。そして本人もその影響を受ける(ジャマハートを与えられた)

カービィはポポポの代わりに生まれた。そして微かに彼もそれを覚えている。

生まれ変わり、邪心を忘れる。再び帰ってくる。