Charade Maniacs (ページ15)

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13話ページ15

Aside

リ「ネットワークを遮断………情報管理局の管理外
　ってことか？そんなこと出来るのか」

聞き慣れない単語に眉を寄せたのは僕だけで、全員が顔を見合せ黙り込む。

(わけわからん………)

ミ「例外はあるのかもしれないよ。異世界配信み
　たいにね。」

リ「異世界配信が本当にあるとまだ決まった訳じ
　ゃ………というか何してるんですか、射落さん
　は。」

射落さんはキッチンへ行ってしまったかと思うと、ガタンバタンと棚を開ける音が聞こえる。

ミ「んー？いや、キッチンに何があるのかなっ
　て。色々置いてあるよ、食べ物も飲み物も。」

ヒ「えっ、食べ物もあるんですか？」

ミ「うん。野菜なんかの食材からインスタントも
　あるよ。そして貴重なお酒もね。」

『マジですか………』

ただ、どれだけ食材が揃っているか確かめたかったので、僕もキッチンへ向かう。

すると、獲端さんもそれに続いた。

(料理好きなのかな？)

そして意外なことに、簡単な物なら作れるくらいには食材が揃っていた。

『結構食材そろってる………』

ミ「でしょ？紅茶の茶葉やコーヒー、お菓子もあ
　ったよ。」

ずいぶん用意周到な誘拐犯だことで。

そう思いつつ、お菓子の中からキャンディを取り出して口に含んだ。

(ほわぁ、癒しの甘さ………)

と内心少しご機嫌になっていると

ミ「ははっ、甘いもの好きとは以外だねぇ。」

そう言いながら、射落さんは紅茶を淹れていた。

『そんなに意外ですか？』

ミ「うん、しっかりしてそうなイメージがあって
　ね。」

『僕のどこ見たらそんなイメージに成るんです
か………』

僕は紅茶を淹れながらそう返した。