□雅紀 ページ43
A「…潤くんは…わたし達2人のことを思って…全部を、背負ってくれて…っ」
潤くんの腕の中で、涙を流しながら言葉を紡ぐA。
翔「潤くっ…、ごめっ、俺ら…っ、」
和也「ごめんなさい…っ」
智「…ごめん…今まで、こんなにっ…」
衝撃が大きすぎて、言葉を上手く紡げないみんな。
そんな中俺は、ただただ、2人を眺めてた。
潤「…謝んないでよ、俺が望んでしたことだから」
智「それでも…っ！！」
謝り倒す3人に、首を横に降る潤くん。
潤「Aと一緒に居てくれて、ありがとう」
優しく紡いだその潤くんの言葉は、染みるように俺らの心に入ってきて。
3人を否定するわけじゃないけれど、
俺なりに、潤くんを信じてきてよかったと。
そう思って、涙が出てきた。
潤「…まーくん、泣かないでよ…(笑)」
雅紀「…だって…っ」
そう言って笑う潤くんは、そっとAの体を離して、俺の方へ向かってきた。
「…？潤くん…？」
潤「俺を信じてくれて、正面から向きあってくれて、ありがとう」
そう言ってから、優しく微笑んで。
そっと、俺の体を包んだ。
.
本当に、信じてきてよかった──────…
.
雅紀「…もうっ、潤くんが泣かせてんじゃん…っ(笑)」
潤「ふふ(笑)」
そんな俺らを見た3人は、俺らの方に寄ってきて。
和也「…反対なんて」
潤「え？」
和也「─────…するわけないでしょ(笑)」
潤「…にの、」
翔「俺らをなんだと思ってんの(笑)…何年、幼馴染みやってんの」
智「大切な幼馴染みの気持ち、離すようなことしないよ」
潤「翔くん、おーちゃん…」
翔「…裏切ったのは、俺らだった…本当に、ごめん」
潤「んーん…もういいよ？受け入れてくれただけで、充分」
そう言って優しく微笑む潤くんに誘われて、
俺らも微笑んだ。
そんな光景を見てたAは…
A「…よかった…っ、」
両手で口を抑えて、静かに涙を流してる。
和也「Aも…つらい思いさせて、ごめんね」
翔「Aのこと、考えられてなかった」
智「本当にごめん…」
その言葉を聞いたAは、そのまま首をふるふると横に振って。
『そんなことない』と、必死に伝えてきた。
いま声を出したら、もっと泣いてしまいそうなんだろう。
そんなAを見越した潤くんは、優しく微笑んで。
潤「───────…A、おいで？」
そう、彼女に向かって囁いた。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー嵐
和くん
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作者名：つ む ぐ ＿＿ 。((元じーゅん
| 作成日時：2013年7月24日 23時
