忍者なんて初めて拾った

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Aside.

A『とりあえず、食べてみてください！』

そう言い僕はリビングに案内してシチューを出した。

「「いただきまーす！」」

その言葉と共に次々とシチューが口に運ばれる。

A『ど、どうですか？お口にあいますかね...？』

???「おー！おいしい！」

???「ん、うまい。」

おいしいと次々に口に出すのを見て胸を撫で下ろす。

よかった...この人たちの初めてのシチューが僕のだなんてなんだか責任感じちゃったけど。

???「なんか肉じゃがに似てない？味全然違うけど。」

???「確かに具材似てるね。」

A『肉じゃがは知ってるんですね...。』

???「そりゃー食べたことあるからね。」

シチューはなくて肉じゃがはあるのか...
うーん、どんな世界線で過ごして来たんだ？この人たちは。

A『あのー、ずっと気になっていたんですけど...なんで空から落ちてきたんですか？』

今までの疑問の根本を意を決して聞いてみた。

するとうねうねの茶髪の人が口を開く。

???「んー、なんか俺達、室町から飛ばされて来たみたい？」

？？？

脳内がクエスチョンマークで渋滞する。

A『えっあの、えっ？飛ばされたって...？』

次は黒髪の人が口を開いた。

???「俺たちが室町からこの...れいわ？に来ちゃったみたい。」

それって...タイムスリップ...！？

A『えぇ゛！！やばいじゃないですか！どうしてそんな冷静なんですか！！？？』

なに！？どうなってんのこの人達！！

???「忍者は冷静さを失ってはいけない。...なんてね。こーゆーかっこいいこと言いたいけど俺達もさっき気づいたんだよ。でも、なんか色んなことに驚き過ぎて薄れた感じ？なんだよねー。」

???「三郎の言う通りだよ...。ぼたんを押せばお風呂が湧かせるなんて...まだ信じられないよ。」

双子？の人達が頷きながらそう言う。

A『へ、へー...なんだかそう言われると納得ですね...。
今までの疑問が全て解決した気がします...。忍者っていうのも服装でなんか納得しました。』

僕の中は今、腑に落ちることしかない気がしてくる。

A『えと、ところで...どうやって戻るんですか？その室町時代に。』

???「わかんない。」

んん？？わか、んない？？？

A『え？わ、え？』

???「わかんないんだよ。戻る方法。」

A『ええええぇえええ゛！？』

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