忍者なんて初めて拾った

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Aside.

ｻﾞｱｧｯ…

うわっ雨かぁ…そろそろ下校の時間なんだけどな…。
念の為傘持ってきて正解だったな。

「うげっ！雨降ってきたぞ！」

「えー！？私、傘持ってきてないって〜。」

「はぁ、この後スイパラ行こって言ってたけどやめる？この雨じゃテンション死ぬって。」

「それなー、また今度にしよ。憂鬱ー。」

クラスがザワザワし出す。

先生「おーい、まだ帰りのHRの途中だぞ、ザワザワすんなー。」

「だってセンセー、雨降ってきちゃったんだもーん。」

先生「だってってな…。」

「まー、部活潰れたしいっかー。」

「いやいや、絶対ミーティングになるパターンだろこれ。」

「うわぁー、だっる…。誰だよこんな雨降らしたのー。」

「ワンチャン、足立じゃん？」

！？なんで僕！？

脈絡も無く僕の苗字が出た。

「あ、足立って雨男なん？」

「じゃね？前、足立と会った時雨降り出したもん。」

「えっまじぃ？やば〜wがちの雨男説w」

A『あはは〜、なんかごめんー！』

無視すると雰囲気が悪くなりそうだから返してみる。

「そーだぜ、足立。雨とめろよー？」

そんなことできるわけが無い…

A『ごめんー！とめ方は分からないんだよ〜。』

「降らせ方はわかるんだな。」

「やっぱマジの雨男かもな足立。」

「このクラス雨男いんのwwww無理www」

「ちょ、乃々華〜w笑いすぎw」

「美奈も笑ってるじゃんwwww」

先生「あぁー、もう！HR、短縮してやるから静まれー！」

「よっしゃー！」

「ないす、雨男〜！」

僕って雨男なのかな。

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HRが終わり学校を出る。

相変わらず雨は降り続いていた。
校内はそれぞれの部活の今後の動きについての放送が流れ続けている。

A『よいしょっと…』

傘を広げた僕は家に向かって歩き始めた。



はぁ、僕って本当に雨男なのかも。
でもあそこまで言われるのは嫌だなぁ…。
あ、あと少しで家だ。そういえば今日の夕飯、何にしよう。

うーん。

いつも通りの帰り道でいつも通りの思考を巡らせている時だった。


???「「う゛わああぁああぁぁああ！！！！」」


今までに聞いた事のないくらいの叫び声が頭上で響いた。

えっなに！？

僕はすぐに上を見上げた。

僕が見た景色は__5人の人が落ちてくるところ_。

え？人？

…え！？ひとぉ！？

A『ええぇええぇええ！？』

???「「う゛わあああぁあぁああぁああ！！」」

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