振り向いてくれたっていいじゃん！！

振り向いて！16 ページ24

リハビリも終わり、普段と変わらない日々を過ごしている。
最近はフロイドと一緒にいる時間が増えて少しハイデは嬉しかった。

ハイデ｢な、なんで僕…嬉しくなってるんだろ………｣
と考えると、グルグルと記憶が蘇ってくる。
錬金術が失敗した日の前の記憶。

蘇ってきた記憶は、









どうしようもなくフロイドが大好きなこと。



それを、思い出した瞬間これまでやってしまったことやフロイドに近づけたという思いが入り交じりハイデはパニックになる。

ハイデ｢あ、………ど、どうしよう……どうしよう！！！｣
アワアワとしている所にジェイドが通りかかる。ジェイドは心配になりハイデに話しかける。
ハイデはばっとジェイドの方を見て勢い良くジェイドの腕を掴む。


ハイデ｢ど、どうしよう！！僕…フロイドが大好きなの思い出した！……どうしよう！……今まで凄い酷いこと言ってたのにッ！！うわあああ！！｣
ジェイド｢…ふふふ………はぁ…フロイドには勝てないですね。………今の貴方ならきっとフロイドは答えてくれますよ。｣
そう、悲しそうに笑いながらジェイドはハイデの頭をポンポンと撫でたあと去っていく。


ハイデ｢……え？全く意味が分からない………｣

その時

フロイド｢あっクリオネちゃんじゃん♡どうしたの？｣

ハイデ｢ふぇ…ぁ…あ…ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！あ、ぅ｣
ぷしゅうと顔を真っ赤にしてフロイドを見ているハイデ。
フロイドは面白がってさらに近づく。
ハイデ｢フロイド……くん…大好き。……世界一好き……かっこいい好き｣
フロイド｢……は？｣
ハイデ｢え？…あ、ああああああああぁぁぁ！！！ちちち、違うよ！？べ、別にき、記憶が戻った……とか………あああもう！！忘れてぇぇえええ！！！｣

顔を抑えハイデは走っていってしまった。
フロイドはポカーンとしたあと、告白(？)されたことに気づきこちらもぎゃあああと叫びながらオクタヴィネル寮に走っていった。

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