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私が心配だとフジに無理やり言いくるめられて始めた同居生活も、彼はほとんど家にいないためあまり意味を成していない。いないのは私に気を使っているのかどうかはわからないが、私のことを考えてだと思うと嬉しい。
普段はいないはずのフジが、今日は珍しく家にいる。ソファに座る私の隣に座ってぼんやりと携帯をいじる。何をしているのかは、私には知らなくていいことだろう。
「A、ごめんね」
そうフジが言った。視線は相変わらず携帯に向けられたままで、どうして謝られたのかわからない私は首を傾げる。気配か何かでわかったのか、理由を話してくれるフジに、微笑んだ。
どうやらフジの友達が家に遊びに来るらしい。それも突然決まったと。フジの友達とははじめて会うな、そんなことを思って、大丈夫だよと言う。
聞いたところによると急に決まったらしく、もうすぐこちらにつくそうだ。いつも私はフジに気を使わせてしまっているから、それぐらいどうってことない。
大丈夫と言っているのに申し訳なさそうにするフジの頭を撫でると目を細めて笑った。そのタイミングを見計らったようにチャイムが鳴る。フジの友人がやって来たんだろう。
私が出ても仕方ない。フジはめんどくさそうに立ち上がり玄関まで行った。めんどくさそうにしていても私にはわかる、その表情の裏に喜びが隠れていることを。
やってきた客人をもてなすためにお茶を用意する。冷たい麦茶しかないが大丈夫だろうか。生憎ジュースは置いていない。私も彼も飲むのは基本お茶か珈琲だからだ。
「おじゃましまーす」
大きな声が玄関に響く。高くも低くもないその声は耳をすんなりと通り抜けるものだった。
続く (更新停止中)
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腐界のニュクス(プロフ) - (＾ω＾ﾆｭ)プリズナーですか？！わしもすっごくすきなんですよねあの歌！すごくこの作品に惹き付けられました！ (2016年1月6日 0時) (
レス) id: 584e318c6b (このIDを非表示/違反報告)
花こもち。(プロフ) - コメント失礼します。 1話目から作者様の世界観に惹き込まれました。 応援しています、更新頑張ってくださいね！ (2016年1月5日 14時) (レス) id: 76f475d8ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：37 | 作成日時：2015年12月30日 22時
