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時は過ぎて夕方
Aは服や家具、その他必要な物を買い揃えて鬱を待っていた
日が沈みかけているのにも関わらず、広場ではまだ子供達が遊んでいる。
この国が安全であるという信頼からだろう。
すると、縫いぐるみを持った女の子がAの元に近づいてきた
「お姉ちゃん、とっても綺麗。なんの仕事をしてるの？」
『お姉さんはこの国を守る仕事をしてるよ。」
「国を守るって、兵隊さんってこと？」
そうだよ、と言うと女の子は首を傾げ持っていたぬいぐるみを握りしめた。
「私のパパも国を守るって戦争に行って死んだ。ママは私のことをかばって血を撒き散らしながら死んだ。」
いきなり何を言い出すんだ。子供の目の奥には異様な光がともっている。先程の平和な空気が嘘のように空間が張り詰める。
困惑しているAを他所に問いかける。
「お姉ちゃんは、なんで戦うの？」
『私、は……』
両親の仇を打つために戦ってきた。
それでも、よく考えたら仇は1人しかいない。
ミノ
その男だけを倒せばいいのではないか？ミノを倒したら私はどうするんだ？
自分の復讐で巻き込んで殺した人への償いなんて出来ない。
私は、
「Aちゃん。」
鬱がAの肩に手を置いた
女の子は彼の姿を見ると何処かへ逃げ帰ってしまった。
『鬱様っ……私は、私は何故戦うのでしょうか。』
「そんなこと気にせんでいい。戦うことに理由を考えたら駄目やと俺は思っとる。戦場で理由なんて考えてたら待つのは、死だけや。」
いつもの頼りない男ではない。幾つもの戦いを経験し学び、生き抜いてきた男の顔がそこにあった。
私も其処へ行けるのだろうか。
「それより！遅くなってすまんな、Aちゃん。ほら、これ買ってたんや。」
彼が取り出したのは１つ宝石が施されているな指輪。
一見普通の指輪だが、Aは気付いた。
『これ…何か仕掛けがありますか？』
「あ、バレた？ちょっとびっくりさせたかってんけどな。やっぱAちゃんすげえな。」
指輪の宝石部分に手を掛けると、指輪の中から勢いよく長さ3センチ程の鋭い針が出てきた。
どうやらレバー式で出てくる物らしい。
「今日の朝店に頼んで作ってもらったやつ。Aちゃんは狙撃兵だし強いしあんまいらんかもしれへんけど護身用として持っといてほしいな。」
朝の用事はこれだったのか。
貴重な時間を割いて作ってくれたことに感謝しながら、右手の人差し指に指輪をはめた。
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未雨(プロフ) - エモンガさん» コメントありがとうございます。頑張って更新ペース上げてくのでこれからもよろしくお願いします！ (2023年2月26日 23時) (
レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年2月25日 17時) (レス) @page30 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 天天さん» コメントありがとうございます。是非是非夢主ちゃん描いてあげて下さい！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 未雨さんの書き方大好きです〜！夢主ちゃんの瞳の色も気になるところ！！良ければ描かせてもらってもよろしいでしょうか…？ (2023年2月15日 18時) (レス) @page21 id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年1月24日 23時
