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中は想像していた食堂の造りではなかった。
広さ40畳程の広々とした部屋の中央には、白のテーブルクロスが掛けられたロングテーブルが一つ。
15個ある椅子のうち12個は既に埋まっており、1番奥には総統が腰掛けている。
一度会ったことのある面子以外の幹部は怪訝な目を向けじっくりと此方を眺める。
「おいショッピ、誰やそいつ。勝手に余所者を連れてきてええっていう決まりはないよな？」
金髪の髪をした男が低い声で言った。幹部であるコネシマだ。1番私へ殺気を向けていて、瞳の奥が冷たい。
そんな様子を物ともせず無視し、ショッピは私を席に着かせ彼も隣に着席した。
「無視してんじゃねぇよ」とコネシマが立ちあがろうとしたのを、それより低い声でグルッペンが制止した。
「そう興奮するな。ちゃんと説明する。が、先に食事を始めよう。せっかくの美味い料理が冷めちまうし、こういう話は食事中にした方が気楽にいけると思うからな。」
テーブルの上には一杯に料理が広がっていた。大きなチキンに色鮮やかなサラダ。
良い香りのするビーフシチューは食欲を掻き立てる。これは暖かい時に食べた方が美味しいやつだ。
コネシマが落ち着いて着席したところで、幹部の皆さんが「イタダキマス」と言った後豪勢な食事が始まった。
「さて、話をしよう。皆も気になっているであろう彼女は今日から幹部になるAだ。よろしく頼むゾ。」
「いやちょっとまてい！そんな急に幹部になった奴これまでおらんかったやろ！…..せめてもうちょっと説明してくれへんか？」
ニット帽を被って可愛い顔をした、シャオロンがそう突っ込んだ。周りの方々も同意の目をグルッペンに向けている。
「嗚呼、そうだな。…それじゃA、自己紹介してくれ。」
急に振られて思わず声が出る。
暫く固まっていると、ほれと言われ催促された。ここにいる全員の視線が私に集まっている。何も言わないわけにはいかない。
『挨拶が遅れ申し訳ありません。A•オルティスと申します。歳は19で、つい先程総統閣下に忠誠を誓ったばかりです。至らない点もあるかと思いますがこれからどうぞ宜しくお願い致します。』
会議室がしーんと静まり返る。遅れて、パチパチと大きすぎない暖かい拍手が送られた。
心無しか最初入った時より視線が柔らかくなったように感じがする。
強い殺気を向けていたコネシマも拍手してくれていて、とりあえず警戒は解かれたのかもしれない。
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未雨(プロフ) - エモンガさん» コメントありがとうございます。頑張って更新ペース上げてくのでこれからもよろしくお願いします！ (2023年2月26日 23時) (
レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年2月25日 17時) (レス) @page30 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 天天さん» コメントありがとうございます。是非是非夢主ちゃん描いてあげて下さい！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 未雨さんの書き方大好きです〜！夢主ちゃんの瞳の色も気になるところ！！良ければ描かせてもらってもよろしいでしょうか…？ (2023年2月15日 18時) (レス) @page21 id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年1月24日 23時
