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『どういうおつもりでしょうか。』
首には数ミリ離れた所に鋭利なナイフ。対して私は何の武装もしていない一般市民。今までこんな経験したことは無かったが、一歩間違えたら死ぬことは一瞬で察した。
「どういうつもりもないで。ただ１つ聞きたいことがあるだけやねん。君、森の中で倒れてたけど……あの森の中で何してたん？」
嗚呼、そういうことか。
『私はただ、あの森を散歩してただけです。そしたら急に戦争が始まって______』
「嘘つけ。この銃を見ても同じことが言えるか？」
そう言ってゾムは
黒光りした狙撃銃を私の前に突きつけた。
「なぁ、この文字が見えるか？この銀色の文字や。しっかりA•オルティスって書いてあるで。」
『さぁ分かりませんが。私はまだ名前を名乗っていませんよ。』
「いや、名乗ってるで。しんぺい神に質問された時自分で答えてたやろ。いい加減認めろや。」
そうだった完全に忘れてた。
私が嘘をついたからか首元にあったナイフが肌に触れ、少量の赤い血が首を伝った。
『観念します。が、私を敵兵だと思っていたらそれは間違いです。信じてください。』
そう言って手を上げるとナイフは離れていった。心臓がバクバクと鳴っていて手足が震えている。自分の思っていたより緊張していたようだ。
「お前のことは疑ってないで。俺達が窮地に追い込まれた時、急にどこからか狙撃されて相手のガウィル兵が倒れてったんや。そしてやられたプネラ兵の解剖をしたらこの銃に使われている薬莢と一致するモノがでてきた。」
『…つまりどういうことですか。』
「とぼけんなや。お前が俺達のことを助けてくれたんやろ？」
図星だ。私は木の上で我々国の兵士達にバレないように援護をしていた。この行為は我々国では規制されている行為である。なんでも、殺し屋の横暴を防ぐためらしい。
隠し通したい所だったがここまで来ると嘘をつくのは自分の身を危うくするだけだ。大人しく自白するしかない。
『仰る通りです。私は隠れて我々国の援護をしてプネラの命を奪いました。どんな刑罰を受ける覚悟もあります。』
そういうとしんぺい神は意外な顔をして私のことを見つめた。対してゾムは先程の冷たい表情から打って変わって恐ろしいほどにニヤニヤしている。
そして耳に手を当てて何やら呟いた後、私の瞳を真っ直ぐと見つめた。
「総統サマがお呼びやで。心の準備しときぃや。」
嗚呼。やってしまった。
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未雨(プロフ) - エモンガさん» コメントありがとうございます。頑張って更新ペース上げてくのでこれからもよろしくお願いします！ (2023年2月26日 23時) (
レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年2月25日 17時) (レス) @page30 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 天天さん» コメントありがとうございます。是非是非夢主ちゃん描いてあげて下さい！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 未雨さんの書き方大好きです〜！夢主ちゃんの瞳の色も気になるところ！！良ければ描かせてもらってもよろしいでしょうか…？ (2023年2月15日 18時) (レス) @page21 id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年1月24日 23時
