【学園アリス】希望の欠片

第５回 ページ6

「今日の授業は終わりだ」

授業が終わり神野先生が教室を出ると、クラスメートが席の周りによって来た。

「泉希様、もう体調は大丈夫なんですか」

「うん。もう大丈夫だよ」

クラスメートの質問にある程度答えて席を立つ。
気になっている転校生のもとに向かう

「あなたが転校生の佐倉蜜柑さん？」

机に突っ伏してる転校生に話しかける

「へっ。なんでうちの名前？」

「初等部B組で星なし、しかも棗君のパートナー知ってて当然よね」

「そういうことかな？
　まあ、はじめまして、私は行平泉希。よろしく」

「佐倉蜜柑です。よろしく」

「分らないことがあったら、何でも聞いてね。
　棗は教えないだろうから。ね、棗」

そう言って蜜柑ちゃんの隣で漫画を顔に乗せながら寝る棗の顔をつねる。
もう片方の指を鳴らし、アリスを使う。

「ちょ、泉希!」

ルカが慌てた声をかけてくるが、気にしない。
つねったままでいると不意に、手を掴まれた。

「何、してんだ。
　・・・・チッ泉希かよ」

「あんた、蜜柑ちゃんに最低なことしたんだね。
　変態。」

つねってる時にアリスで見た。
棗が蜜柑ちゃんのパンツを脱がしているところを・・・

「勝手に読んでんじゃねーよ」

「はあ、もう。ルカも止めなきゃだめでしょ」

謝罪もしないで出ていく棗に呆れつつ、ルカに顔を近づけ注意する。

「//っ行った時にはもう終わってた」

棗を追って教室を出ていった

「もう、ルカまで。
　ごめんね蜜柑ちゃん」

「ええよ。よくないけど泉希ちゃんは謝ることあらへん。
　て言うか、なんで分ったん？」

「アリスだよ」

「泉希ちゃんのアリスって・・」

「泉希のアリスはコピーよ」

私の代わりに蛍が答える。

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