第1回 ページ2
「泉希様、おはようございます」
専属侍女の声により深い眠りから覚醒する。
「ん・・おはよう藤」
「体調はいかがですか」
「もう大丈夫かな」
まだ少し眠そうに目を擦りながら答える泉希の額に手をやり熱を確認する。
「大丈夫そうですね。
確実に遅れてですけど、学校行かれますか」
ベットサイドにある時計を見るとおおよそみんなが登校する時間
確実に遅れるだろうが、
「うん。一週間も休んでたから。
そうだな、お昼から行くよ」
「そうですか。では、準備いたしますね」
________
制服に着替え、お昼御飯を食べた後後車に乗って初等部に向かっていた。
瞬間移動で行かない理由としては、気分が乗らないそれだけだ。
実家である行平邸(高等部校長の居)から初等部まではかなりの距離があり時間がかかる。
「あの、泉希様」
「何」
「こちら、一己様から泉希様へと」
泉希の隣に座っていた藤が泉希のに封筒を渡した。
「お父様から・・・?」
茶封筒の中身を取り出す
「書類とメモ?」
「初等部にきた転校生の書類だとか」
「転校生?」
「泉希様のお休みになられている間に来られたそうで。しかも、日向君のパートナーで星なしだそうです」
「棗のパートナーで星なし・・」
書類に目を落とし、目を見開く。
そこに書かれた名前、アリス......
まさか・・・
書類と一緒に入っていた父の字で書かれたメモを見る。
「・・・・・」
「あの、もしかしてこの子いz」
「藤」
静かに首を横に振る。
「申し訳ありません」
「別にいいのよ。もう良いわ、ありがとう」
書類だけを封筒に戻し、藤に渡す
「宜しいのですか」
「ええ」
「わかった。お父様」
メモを見つめて、隣にいる藤にも聞こえない声でつぶやいた。
___悟られてはいけない。
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オカン組(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみにしてます (2017年8月30日 17時) (レス) id: 8650fda0ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆいピー(プロフ) - 面白かったです!更新楽しみにしてます! (2016年6月25日 23時) (レス) id: 547606ba3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁霧 | 作成日時:2016年3月21日 15時