マイクラ特化型ニキ【男主】

日常06 ページ23

「あーあー、聞こえます？……おっけー、始まりました」

「ん、はいはい」

「こんばんは〜Aです」

「どうも〜トントンです〜」

「すみません、突発的に生放送始めちゃって」


そう。今日の生放送は実は元々予定にはなく、今さっき決まったものだ。…というのも、今日は仕事が早く終わり、珍しく定時で帰ることに成功したからで。
しかし、普段の自分は家に帰ってきても実況の収録をするか動画を見るか個人的にゲームをするかボーッとするかのどれかで、そうこうしている内に眠くなってきて寝る…なんて生活の為、とても時間を持て余していた。
そこで思いついたのが生放送で、とりあえず一緒に喋ってくれそうなトントンを誘ってみたのだ。


「本当、トントンもすみません…来てくれて良かったですけど」

「いや、別にええよ。…ところで、何かする予定とかあるん？」

「あぁ、なんか……テキトーに雑談とかをしようかな、と…コメントで質問とかしてもらって…？」

「なんも決めてなかったんやな」

「ほんまその通りです、すんません」


パソコンの画面は"www"と質問で埋まり始める。
良さげなコメントを探す為に画面と睨めっこをしていると、ひとつのコメントが目に留まった。


「"トントンとAはリアルで会ったことあるの？"…だそうです」

「普通にあるよなぁ。この前も飲み会したし」

「そうですね〜、ていうかトントンとは我々だに入る前に会ってますしね」

「あの時ってそうだったか。あの〜…グルッペンと大先生と俺の所にゾムがA連れてきた時やろ？」

「そうそう」


あの時は確か…ゾムと普通に遊んだ後に、"友達が近くで飲んでるらしいから行こう"的なことを言われたんだっけ。大先生もいるって聞いて着いて行った気がする。
会った途端にグルッペンから「あぁ、噂の！」って言われて何事かと思ったんだよなぁ…ゾムが"マイクラがめっちゃ上手い友達がいる"とかいって話してたらしいけど。


「じゃあ、あと誰に会ったことあるん？」

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