きみと口ずさむ歌 (ページ17)

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♪.・＊Sukai ページ17

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真夜中。

寝ていたら携帯が鳴って目が覚めた

碧『…もしもし、A？』

「…ん、」

碧『ごめん、寝てたよな』

「ん」

碧『…今から、会いに行ったらあかん？』

嫌なこと、あった

やから

なんか今会いたいねん

「わかった、待ってる」

いつも1人で溜め込む彼が

今日は珍しく弱音を吐いてきたから

少しだけ心配になった

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ついた寝癖を軽く整えて

ソファーに横になって彼を待っていると

合鍵で入ってくる音が聞こえた

碧「A、ごめん」

「んーん。おかえり、お疲れ様」

碧「眠いやろ」

ソファーに近づいてきて

手の甲で私の頬を撫でる

ひんやりした手が心地よくて、

また眠ってしまいそう

「お風呂行ってきたら？

もしあれだったら泊まって行ってもいいよ」

碧「ん、ありがとう

そうするわ」

きっと、嫌なことの内容まで話したいわけじゃないと思う

ただ、心が疲れた時に

誰かに隣にいて欲しいんだよね

それが、私の役目であることが嬉しい

彼が私を頼ってくれたことに安心した

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彼を待っている間、私はソファーで寝てしまっていた

碧「A…？風邪引くで、」

しゃあないな、と

私をお姫様抱っこしようとするから

びっくりして目が覚めた

「わ、重いからやめて、」

碧「暴れたら落ちんで(笑)」

あ、笑った

はにかむ笑顔に、覗く犬歯

この顔が好きなんだ

彼は私をベッドに下ろすと、

隣に潜り込んできて私をぎゅ、と抱きしめる

碧「こうやって寝たい」

「うん、」

疲れた時は、いつでも頼って。

多く語らなくていい

私も黙ってそばにいるから

碧海が、安心して眠れるなら

私はいつだって一緒にいるよ

碧「…会いたかった、

A充電できたわ」

「私、まだ碧海充電中」

ふは、と笑い

私を抱きしめ直す彼

私は、あなたを癒せているかな？

碧「おやすみA」

あなたの幸せが、私の幸せ

だから、

抱きしめ合って

長く、一緒に支え合っていこうね

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