あなたのいる世界は (ページ8)

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連日、同じ時間になると

少しだけ、キャラメルラテの彼を思い出す

いつもラフな格好で店に来て

数時間パソコンと向き合って、ふらりと帰っていく

今日は雨か…

その日、彼がキャラメルラテを頼みに来ることはなかった

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次の日、

(あ、きた…)

「キャラメルラテ、「甘めでお作りしますね」

「、え？あ、はい」

あ、変な人だと思われたかな

毎日通ってくれている彼に素直に興味が湧き

思わず声をかけてしまった

「いつもありがとうございます。学生さんなんですか？」

「僕、学生に見えます？(笑)嬉しいな」

あ、笑った…

関西弁、なんだ

少しだけ、頭の中に純喜の声が聞こえてきた気がした

「違いましたか？申し訳ありません、」

「いえいえ、僕、SEの仕事してて

パソコンがあればどこでも仕事できちゃうから

ここ、使わせてもらってます」

「そうなんですね！すみません、失礼なことを」

「いや、嬉しいんで(笑)

しかも僕10月にこっち越してきたばっかりで」

話しかけてくれて、ほんまに嬉しいです

笑うと細くなる目、上がる口角

たまに混ざる関西弁

脳裏に何度、純喜が浮かんだことか

なんか、久しぶりに泣いてしまいそうだ

お客様と話をしているというのに

私は半分上の空だった

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