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感情も言葉も、
ごちゃごちゃになってしまったけど
私はやっと彼に気持ちを伝えた
碧海くんは、拍子抜けしたような表情で
何かを言いかけて、口をぱくぱくと動かしていた
碧「…っえ、だってあん時、」
「違うの、あれは
…最後に、抱きしめさせてって。
彼が、次に進むためだったら、って思って私も受け入れたの」
碧「…俺、てっきりより戻したんかと…」
「…私が前を向けたのも、
彼を前に向けさせることができたのも、
碧海くんのおかげなの、」
碧「…」
「前までは、怖くて…
大切な人ができてしまうことが。
また自分は誰かの重荷になるんじゃないかって思ってたし
それに、急に大切な人がいなくなったときに
また辛い思いをしなきゃいけないのが怖かった」
でも、
今の仕事、充実してて楽しいし
碧海くんみたいに、
真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる人と出会えたから。
「そしたら、自然と笑えるようになってたし
考え方もポジティブに変わってきたの
…前の彼と出会って、お別れして、
仕事もやめて引っ越して、
どん底を味わったのも、
今の仕事や碧海くんに出会うためだったのかも、って」
これが、私のすべて。
碧「話してくれて、ありがとう」
「ううん、ごめんね、たくさん喋りすぎた」
碧「俺は…めっちゃ嬉しい
ちゃんと話してくれたのも、
気持ち伝えてくれたのも」
「うん、」
碧「それに、
俺やって、ずっと抱きしめたかった
Aちゃんのこと」
そう言って
彼は、ゆっくりと私に近づき
大切そうに、抱きしめてくれた
止まっていた空気が動き出す
彼の香水が、ふわっと香った
碧「俺と、付き合って
A」
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作者名：Lynn | 作成日時：2021年12月28日 2時
