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話し続ける私を、
静かに頷きながら聞いてくれる彼
碧「でも…あっちからまた会いに来たんや」
「彼から逃げるみたいに生活環境変えたから、
まさか来るとは私も思ってなかったの
…前に碧海くん、なんでこの仕事してるのって
聞いてくれたの、覚えてる？」
碧「もちろん、」
「あの時答えたことも嘘じゃないんだけど…
でも一番は、彼を自分の中から消したくて
だから仕事もやめて、住む場所も変えて」
碧「一人で、ここまで生きてきたんや」
「最初は、毎日生きるのが辛かった
でも、仕事が楽しくて
人と話すことが私を元気にしてくれて
あと、碧海くんに出会って、
前より笑えるようになったの」
碧「…そっか、でも…
あの彼は、」
Aちゃんのこと、
どう思ってるん？
そう私に問いかけた彼の声は
消えそうなくらいにか細い声だった
「…やっぱり、好きだって言ってくれた」
碧「…じゃあ、あの時に」
「…でも、私はもう、
前に進んでる途中だから」
碧海くんが伝えてくれた気持ちに、
向き合いたいと思ったから。
「碧海くん、私ね」
何かを覚悟してるみたいな、
真っ直ぐな瞳を私に向けてくれる碧海くんを
私もしっかりと見つめ返して、伝えた
「碧海くんのことが、好きです」
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作者名：Lynn | 作成日時：2021年12月28日 2時
