◯私のすべてを ページ34
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バタン…
店のドアを閉めて、
暗がりの中、2人きり
「…何から、話そう」
碧「…この間の人は、誰?」
「…前に、付き合ってた人」
碧「別れたのに、また会ってたん?」
「…忘れたくてたまらなかった人、なのに
急に会いに来て…私もびっくりしたの」
碧「…忘れたかった?」
優しくて、落ち着く声が
私を冷静にさせてくれる
「…本当に大好きだったの、彼が
でも、私の好きが、彼の好きを超えてしまったみたいで
だんだんすれ違うようになっちゃって」
碧「うん、」
「私はそれが寂しいし悲しかったから
付き合い始めた頃みたいに、
お互いが大好きでいられる関係に戻りたかった」
碧「…」
「でも、もう遅かったみたい
もう俺、Aのこと幸せにできないって
言われちゃってさ」
碧「…うん」
「…その当時の彼は仕事ですごく忙しくて、
私の存在は彼にとって重荷になってたみたいだし
実際私もその時は、
彼以外に夢中になれることがなかったから
彼だけが世界の全てだったから…
だから彼がいなくなったあと、どん底に落ちた気分だった」
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作者名:Lynn | 作成日時:2021年12月28日 2時