検索窓
今日:7 hit、昨日:22 hit、合計:69,339 hit

◯私のすべてを ページ34

.






バタン…




店のドアを閉めて、


暗がりの中、2人きり








「…何から、話そう」





碧「…この間の人は、誰?」




「…前に、付き合ってた人」









碧「別れたのに、また会ってたん?」





「…忘れたくてたまらなかった人、なのに


急に会いに来て…私もびっくりしたの」






碧「…忘れたかった?」












優しくて、落ち着く声が


私を冷静にさせてくれる
















「…本当に大好きだったの、彼が



でも、私の好きが、彼の好きを超えてしまったみたいで



だんだんすれ違うようになっちゃって」






碧「うん、」






「私はそれが寂しいし悲しかったから


付き合い始めた頃みたいに、



お互いが大好きでいられる関係に戻りたかった」







碧「…」





「でも、もう遅かったみたい



もう俺、Aのこと幸せにできないって


言われちゃってさ」







碧「…うん」







「…その当時の彼は仕事ですごく忙しくて、

私の存在は彼にとって重荷になってたみたいだし



実際私もその時は、



彼以外に夢中になれることがなかったから


彼だけが世界の全てだったから…




だから彼がいなくなったあと、どん底に落ちた気分だった」









.

・→←・



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (114 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
658人がお気に入り
設定タグ:JO1
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Lynn | 作成日時:2021年12月28日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。