◯動き出す関係、私の決心 ページ21
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彼と会う日の日中
ー碧「何食べたいー？」
と、彼からメッセージが来ていた
ー「焼肉(笑)」
ー碧「もう風邪引かんようにスタミナつけるか！(笑)
決まりやな」
近くで良さそうなところ予約しとくー
と返ってきて、連絡は途絶えた
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碧「お待たせ、」
「お疲れ様、私も今来たの」
予約してくれた店の前で待ち合わせた私たち
碧「あー腹減った、
てか今日出社やって、ワイシャツ白やわ(笑)」
ミスった、と笑う彼
「絶対汚せないね(笑)」
.
席に座って
二の腕あたりまで袖を捲る碧海くん
「シワになっちゃう(笑)」
碧「シワはなんとかなるやろ！(笑)
シミよりマシやわ(笑)」
ずっと笑いが絶えなくて
お肉も美味しくて
すごく幸せな気持ちで店を出た
.
「お腹いっぱい〜」
碧「なー、俺も。
ちょっと散歩したい気分やけど
まだAちゃん病み上がりやからな
体冷やさんうちにはよ帰ろ」
それから、家まで送ると言って聞かない彼
今日もまた、彼の優しさに甘えてしまった
碧「楽しかった、ありがとう」
「こちらこそ、
ごちそうになっちゃって、ありがとうね」
玄関の前で向かい合って話して、彼を送る
「じゃあ、また店で」
碧「うん、
…あ、」
「ん？」
碧「この間、Aちゃんに言えなかったこと
あんねんけど、聞いてくれる？」
「うん、なに？」
碧「俺、Aちゃんが好き」
「…え、」
碧「はじめは、仕事しに店行ってたんやけど…
いつの間にかAちゃんに会いたくて店行ってた」
「…」
碧「…急にこんなん言われてもな、困るよな」
「…」
碧「ごめん、
でも俺の気持ちは本当やから
ずっと伝えたかった」
「…ありがとう、
ちょっとだけ、時間をください」
いつまでも愛から逃げて、リスクを避けて
自分が傷つくこと、
それから、相手を縛ってしまうことを恐れるほどに、
本当に私を想ってくれている彼を傷つけてしまう
わかってるのに。
時間をください、なんて
ただの逃げ、だ
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作者名：Lynn | 作成日時：2021年12月28日 2時
