仲直り、しようか (ページ26)

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夕方、家に着いた頃にやっと彼から返信が届いていた

ー祥「今日めちゃくちゃ忙しくて全然返信できんかった」

ー「お疲れ様！仕事終わったの？」

ー祥「うん！これから先輩たちとご飯行くんだー」

…ん？

先輩たちと、ご飯？

待って、おかしくない？

ー「祥生、今日何の日か覚えてる？」

ー祥「ん？なんかあった？」

ー「え、ほんとにわかんない？」

ー祥「え、ごめんなんやっけ分からん」

…覚えてないんかい

私、祥生の誕生日にめちゃくちゃ頑張って用意してお祝いしたのにな…

別に見返りが欲しいとかじゃない

ただ、一年に一度しかない日くらい

大切な人と一緒にいたいなって思ってただけ

それすらも今日は叶わなさそう

悲しくて、呆れて、諦めた

ー「もういいです」

めんどくさい奴みたいな返信だけして、

スマホを手放した

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それから、寝てしまっていた私

スマホの画面を見ると、

祥生からの不在着信が何件も入っていた

7分前にも来ている

するとすぐにまた着信を知らせる画面に切り替わった

「…もしもし？」

祥「やっと出た…何で電話出えへんの、心配するやろ」

「…」

祥「A、どうしたん？」

「どうしたん、じゃないよ

私今日、誕生日なんだけど。

祥生に会えると思ってた勝手に」

祥「え、え待って、ちょっ

明後日…ちゃうん？」

うわ俺、最悪や

電話越しに彼の焦る声が聞こえてきたけど

すでに諦めがついていた私は

「今日はもう寝るね、おやすみ」

冷静に電話を切って

食べ忘れていた夜ご飯の準備を始めた

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