仲直り、しようか (ページ23)

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お腹もいっぱいになって、

2人でまったりと過ごす午後

瑠姫のベッドに寝っ転がって、

壁に映したプロジェクターで

お笑い動画を一緒に見て笑ったり

映画を一本見たり。

気がついたら夕方になっていた

瑠「てかそろそろさ〜2年だね付き合って」

「うん、そうだね」

長いようで、早く感じる

瑠「なんか今までの写真とか見返してみようよ(笑)」

そう言って彼は自分のスマホを同期して

プロジェクターでカメラロールを映してくれた

「うわ、懐かしくないこれ？(笑)」

瑠「この日も雨だったな(笑)」

ちょうど付き合って1年の記念日

2人でテーマパークに行ったけど

途中でゲリラ豪雨になるなんてね(笑)

「瑠姫、超不機嫌だったよね」

瑠「だってせっかく楽しみにしてたのに

最後までいられなかったから！」

その日にタイムスリップしたみたいに、

唇を尖らせてムッとする彼

さらにカメラロールを遡ると

付き合って間もない頃の初々しい写真がどんどん出てくる

瑠「A、髪長いね」

「ほんとだ、全然違う」

前の画像へ何枚かスライドしていると

「おぉ、」

瑠「うわ待って、ごめん」

たぶん、瑠姫の前の彼女

2人で顔を寄せ合う写真が映し出された

「いや、大丈夫だよ？(笑)」

瑠「すぐ消す」

カメラロールを堂々とスクリーンに映し出せるくらいだもん、

私に隠し事がないからできること

たまたま出てきた写真に、

私よりも瑠姫の方がびっくりして慌てていた

瑠「いや、まじごめん」

「だから大丈夫だって(笑)」

瑠「逆だったら俺まじで嫌だもん」

そして、私よりも落ち込んで

悲しそうにうなだれる彼

…こういう時、私の方が悲しむんじゃないの？(笑)

今さら、そんな写真一枚で

急に嫌いになったり

信じられなくなったりしないよ

だって、わかってるもん瑠姫のこと

こんなに彼女思いで、優しくてかっこよくて

芯があって曲がったことが嫌いなことも、

全部知ってるから、大丈夫だよ？

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