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奨「え、ほんとは酔っ払ってる？(笑)
それともなんかあいつらに変なこと言われた？」
「…ううん、違うよ」
思ってることを、伝えたの
「私あんまり、その、
自分の気持ち、ちゃんと奨に伝えてなかったなって思って
それで、奨を不安にさせちゃってたら、ごめんなさい」
奨「…」
「奨が大好きだから、
いつも、ちゃんと奨のこと考えてるよ。
一番信頼してる」
奨「うん、…俺も好き。」
「だから、奨も私のこと、もう少しだけ信じてほしい」
奨「…」
奨の目を見つめる私
私の方を見ず、一点を見つめる奨
静かな空気が流れる
「一緒に過ごしてない時も、
今日みたいに誰かと遊びに行く時もあるけど、
私の一番は奨だけだよ」
奨「…ごめん、俺、重かった？」
「そういうんじゃなくて…
でも、少しだけ悲しかった
奨に信用されてないって、思っちゃったから」
奨「そっか…、ごめんな
自信なかったの、俺も」
俺だけがAのこと好きな気がしてきてて
いつか急にAが離れていくんじゃないかって
ぽつり、ぽつりと
奨も思っていたことを話してくれた
奨「だから、心配だった」
「ごめんね、心配させちゃって」
奨「…でももう、大丈夫」
今日から、大丈夫だから
そう言って、初めて私と目を合わせてくれた
奨の大きな瞳が、揺らいでいるように見えた
何だかそれがすごく頼りなさげで
守ってあげたくて
隣に座る奨の首に腕を回す
「奨、好き、」
奨「ありがとう、A」
ごめんね、
彼の耳元でつぶやく
背中に回ってきた彼の手は
少しだけ震えていた
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作者名：Lynn | 作成日時：2021年11月18日 2時
