仲直り、しようか (ページ18)

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「好きです、

けど、よくわからないです

信用されてないのかなって、悲しくなります」

『ちゃんと、好きって気持ち伝えてる？』

「…」

一緒に住み始めて

心の距離は縮まったものだと思っていた

気持ちは言わなくても伝わっているものだと思っていた

『奨さんも、Aに信用されてるか、

…ちゃんと好きでいてくれてるか、不安なんじゃない？』

その一言に、ハッとした

…奨を心配させてしまっていたのは

奨のせいではなくて

紛れもなく私のせいだった

『ちゃんと好きって言ってあげな。

そのあと、Aの気持ちもしっかり伝えなきゃ』

「…、はい」

『言っとくけど俺は、お前の仕事の先輩だからな？(笑)
何のアドバイスだよこれ(笑)』

涙ぐむ私を笑わせようと

男の先輩は冗談を言ってくれて

女の先輩は頭を撫でてくれた

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「じゃあ、また。ありがとうございました」

お店の前で先輩たちと別れ、

奨の車に乗り込む

もう一度振り返ると、

先輩たちが揃ってガッツポーズをしているから

また少し笑みがこぼれた

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奨「おかえり。楽しかった？」

「迎えありがとう、楽しかったよ」

奨「飲み過ぎてなくてよかった(笑)」

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家に着き、ソファーに座る私

キッチンに向かった奨は、

カフェインレスのコーヒーを淹れて持ってきてくれた

二人並んで座り、コーヒーを啜る

私は、伝えるんだ

ちゃんと、気持ちを。

「あのね、奨

今私が思ってること、話してもいい？」

奨「うん？」

「…私ね、奨が大好きだよ」

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