日常を、あなたと (ページ42)

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✳︎✳︎✳︎ Junki ページ42

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俺たちは、大学祭の実行委員で一緒になった

「よろしくね、河野くん！」

純「純喜でええって！よろしくなAちゃん」

同じ部署に配属され、

部署内のチームでも一緒だった俺たちは、

初めの頃から割と話すことが多く、

あっという間に仲良くなった

大学祭までの3〜4ヶ月は、

部署でミーティングを重ねて、

チームで近隣のお店やお家に広報活動して

協賛金を募ったり。

地域のイベントに代表で出演し、

大学祭を紹介して広める活動をしてきた

「いつか、広報の仕事がしたいんだよね」

Aはいつだか、俺にそんなことを言っていた

この仕事が楽しいのか、

Aは誰よりも積極的に仕事を受け入れて

色んなことに先陣を切って参加していた

自然と、彼女の周りには人が集まるし

チームの中でリーダーシップを取れるAを見て

俺は、惹かれずにはいられなかった

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10月。

大学祭が間近にせまると、

今度は設営やら段取り確認やらで部署は大忙し

俺らも先輩の指示であちこちを回っていた

「明日、楽しみだね純喜！」

純「おん、がんばろな！」

前日でどんなに忙しくても

明るく仕事をする彼女

本当に明日が楽しみなんだろうな

ここまで実行委員をやってこれたのは

Aのおかげだなって、改めて思った

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当日は朝早くから集まり、

委員会全員で大きな円陣を組んだ

俺の隣でにこにこと肩に手を回してくる彼女を見て

今日、ちゃんと気持ちを伝えよう

そう決心した

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大学祭が終わり、

後夜祭恒例の大きな花火が打ち上がる

「すごいね！秋の花火だ」

純「綺麗やな…」

花火を見ながら、委員の控え室に戻ると

まだみんな外で花火を見ているからか

部屋には2人きりだった

「あー！疲れた！寒かった」

控え室のドアを開けて、中に入る彼女を

衝動的に後ろから抱きしめた

「え！なに純喜…」

純「ごめん、このまま…聞いて」

俺、Aが好きや

…固まって動かないA。

純「チームでいつも一緒に居って、

頑張ってる姿見てきて、

ずっと、…好きやなって思ってた」

こちらを振り返るA。

…泣いていた

「嬉しい、純喜、

私も…すき、だよ」

純「…俺と付き合って？」

俺らの第二章が始まった

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