日常を、あなたと (ページ31)

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拓「ほんまに全部美味かった」

「ね、お腹いっぱい」

部屋に戻ると、すでに布団が敷かれていた

拓「A、一緒入る？露天風呂」

ええやんたまには、とにやにやしている拓実

…拓実の押しに負け、

結局一緒に入ることになった私たち

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拓「あっつぅ！！(笑)

いやあっついて、Aよく浸かってられるなあ？」

露天風呂の熱々のお湯に大はしゃぎの彼

ひーひー言いながらも

温度に慣れて、私の隣に座ってきた

拓「ずーっとこのままがええわ」

Aと綺麗なとこ来れて、

美味しいご飯食べて、一緒に風呂入って

ほんま帰りたないわ

景色を見ながら、呟く彼

「ありがと、連れてきてくれて」

拓「また来よな、

…2人でも、家族になっても」

「…え？」

拓「俺、ちゃんと将来のこと考えとるよ、

Aと、結婚したいと思っとる」

Aは、どう思う？

そう聞かれるけど

びっくりして言葉が出てこない

2人でお風呂に入ってる時に、

まるでプロポーズのような言葉を言われるなんて思いもしなかったから

「…うれしい」

拓「ずっと一緒に居って、A」

「うん、もちろん…私でよければ」

拓「…俺と、一緒になってくれる？」

「はい、…一緒にいさせてください」

なんか急に言いたなってさ、

もっとちゃんと色々用意して言うつもりやってんけど、

そう言う彼

でも、私たちらしいよ

一緒の時間を過ごしている時に

何気なく、

これからもずっと一緒がいい

そう思ったら、伝える

拓実の嘘のない言葉が、

心の中にすとん、と落ちる

「今私、一番幸せ」

拓「んはは、幸せかあ！

ならよかった」

嬉しそうに、濡れた手で私の頭をポンポンと撫でる拓実

そのまま私にキスしてくる彼は

かっこよくて、少しあざとい

次の日、

朝早くからの朝食で少しだけ不機嫌な彼も

可愛くて、愛おしい

これから毎日、一緒にいられるんだね

いつも幸せをくれてありがとう、拓実

私も拓実を、一生かけて幸せにするよ

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