日常を、あなたと (ページ29)

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✳︎✳︎ Shosei ページ29

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忙しかった私の仕事も、ようやくひと段落。

祥生の就職も決まり、

今までよりも2人で過ごす時間を作ることができている

だいたい会う時は私の家

そして…だいたいは、

祥「今日はずっとAから離れん！」

「じゃあ私も」

同じ空間にいるというのに

私たちは物理的にくっつき合いながら

時間を過ごしている

今日も、昼過ぎに祥生が家に来て

目が合った瞬間に、すぐにハグ。

祥生が手を洗っている時もずっと後ろにくっついて

それからリビングまでわざわざ手を繋いで行く

祥「今日な〜、ずっと見たかったドラマの配信あんねん

Aとこの間一緒に見たやつやで」

「あれか！続き気になる、早く見よ

うわ〜おいしそうなプリン！ありがとう〜」

お土産にプリンを買ってきてくれた彼

もちろん私の好きな、固めのプリン。

一緒にお湯を沸かして

お揃いのマグカップに紅茶を入れて

お皿にプリンと、家に余っていたホイップを添えて

ソファーに2人並んで、ドラマを見始めた

祥生が私の左手を取って、ゆっくりと指を絡めるから

私は彼の右肩にもたれて、

ドラマの音声を聞きながら少しだけ目を閉じる

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「……わ、寝ちゃってた」

いつのまにか、祥生の膝の上で眠ってしまったみたい

祥生も、ソファーにもたれて寝ている。

ドラマもとっくに終わってた

祥生のお腹に抱きつくと

祥「ねむ〜…」

彼も目を覚ました

祥「まだ15時やで、A

ちょっとだけ、お昼寝せえへん？」

あくびをしながら、寝室を指差す彼

「ん、そうしよっか」

私たちはまた手を繋いで、

ベッドに横になった

眠くて今にも閉じそうな、可愛らしい彼の垂れた目

愛おしそうにこちらを見て、

髪を撫でてくれるから

私は彼のツンと尖った唇にキスをする

「おやすみ、祥生

17時には起きてご飯作ろうね」

祥「ん、…おやすみい」

今度は彼から

少し長めのキスを落とされる

だんだんと唇の力が弱くなり、

離れていく彼

　

目を開けて彼を見る

…キスして、そのまま寝ちゃうなんて

ほんと、かわいいんだから

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