日常を、あなたと (ページ17)

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✳︎ Shosei ページ17

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今日は、2ヶ月ぶりに彼に会える日。

専門学校時代の後輩の祥生

歳は一つ下で、

卒業の年である今年のこの時期は

就活やら、卒業制作やらで大忙し。

私はというと、新卒一年目なわけで。

経験のために

ありがたいことに忙しい現場に向かわせてもらったり

先輩についてもらって重要な仕事の経験をさせてもらっている

最近は家を2〜3日開けることなんてざらだった

そんなこんなで

お互い忙しかった私たちはタイミングが合わず、

2ヶ月も会えずにいた

連絡も、お互いができるときに、マイペースに。

正直不安じゃないわけではなかったし、

仕事で疲れた時、彼の声を聞きたいと思ったことも

何度だってある

祥「A、ごめん、会いたい」

祥生から突然電話がかかってきて、

少し疲れたような声でこう言われた時は

不安がもっと増した

祥生、私に飽きたりしてないかな

ごめんってなんだろう、

次会う時、別れ話なんてされたら。

私も会いたいけど、少し怖いよ

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ピンポーン…

チャイムが鳴り、鍵を開けると

「祥生…久しぶり、痩せたんじゃない？」

祥「A、俺もう無理やった」

忙しいのにごめんな、

そう言って、靴も脱がずに

きつく私を抱きしめる祥生

「…大変だよね、祥生も」

祥「学校ももちろん大変やけど、

俺はAに会えへんのが無理やった、もう限界超えたから来てもうた」

「…よかった、私も会いたくて寂しくて死んじゃいそうだった

今日祥生に会いたいって言われたとき、

ちょっとだけ不安だったの」

祥「なんで？」

「…もう私のこと忘れちゃったかなって、

もし別れ話しに来られたらどうしようって」

祥「…ごめんな、不安にさせて。

でも、俺絶対Aのこと手放さん

Aとずっと一緒に居りたいから卒業できるように頑張ってるし、

Aのこと支えられるように就活も頑張ってんねん

どんだけ忙しくても大変でも

忘れたりせえへんよ、Aのこと」

ぽつぽつと話してくれる祥生の言葉が嬉しくて

安心して涙が出てくる

祥「泣かんでよ、」

俺の大事な大事なA、

愛おしそうに私を見つめ、頭を撫でてくれる

頭を傾けて、彼の綺麗な顔が近づいてくる

…久しぶりのキスは、

心の不安を全部溶かして

2ヶ月の隙間を埋めてくれた気がした

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