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さくらちゃんや松方さんは私たちが提供した料理を絶賛してくれた後に、元気付けられる言葉を残して帰って行った。
そして今現在、
「 …渚くんが可哀想 」
「 しっ 」
莉桜が口の前で人差し指を立てる。
それに従って沈黙すると莉桜はニヤニヤとしながらスケッチブックに何か書き始めて。
横から覗き見ると、「渚『私のオススメぜーんぶ食べて欲しいな〜♡」と書いている。
…あぁ、ほんとに可哀想に。
事の発端は十数分前、「渚ちゃーん‼」という軽薄な声と共に現れた姿。
ギクリと肩を揺らす渚くんに対して莉桜はニヤリとして。
それもそのはず、声の主は南の島のホテルで渚くんに惚れていたボンボンだったからだ。
渚くんを餌にしてお金を稼ごうとスカートまで履かせてぼんぼん、もといユウジくんの相手をさせている。
「 クックック、やっぱ金持ってるわあのボンボン。食いっぷりも良いから稼いでよ、渚ちゃ〜ん 」
草むらの陰に隠れながら2人の様子を伺う。
と、頭に手が置かれて横に誰かが座りこむ。
誰か、といっても想像はついていて。
「 面白そうなことやってんじゃん 」
これまたニヤニヤとしたカルマくん。
まぁ、彼がこんな出来事を見逃すはずがない。
莉桜からスケッチブックを貰い、「デートで1万払えるか聞いて」と書き込み渚くんのほうに掲げた。
…カルマくんは最早違う方向で儲けようとしている。
早速なのか、さっさとどこかにいってしまって。
「 Aもなんか書きなよ 」
「 んー、いいよ私は 」
渚くんをダシにして金を搾り取っている現在、あまり無茶振りさせたくないし。
そう思いつつ、本来のE組の出店スペースの方に目を向けると。
「 …いつのまにか人で埋まってるんだけど 」
「 殺せんせーを殺し損ねた殺し屋たちでね 」
明らかに人相の悪い人たちがたくさん集まっていて。
どうやら殺せんせーが呼んだらしく、殺せないと分かっているためか殺し屋たちは特にアクションを起こすことなく料理を食べてくれている。
…けれど、やはり雰囲気というのは誤魔化せないようで。
渚くんが色々と弁解をするも、ユウジくんの表情は険しくなる。
「 渚ちゃんさぁ、嘘ついてるよな 」
今までの軽薄そうな雰囲気とは一転して、嫌悪に満ちた瞳が渚くんの方を向いた。
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奏(プロフ) - 雪花さん» そうなんです！お互いが意識せずに言っててくれたらなぁなんて考えながら書いてました笑 これからも頑張ります！ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花(プロフ) - 月が綺麗だね、というのは夏目漱石でしょうか？漸く夢主ちゃんが自分の感情に気付いてくれてとても嬉しいです(*^^*)いつも楽しく読ませていただいてます！更新頑張ってください！ (2019年6月5日 15時) (レス) id: 61884d00c4 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - えみさん» 初めまして！とても嬉しいお言葉ありがとうございます！なるべく沢山更新できるよう頑張ります！ (2019年6月4日 16時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて好きです！！続きが楽しみです＾＾無理のない範囲で更新がんばってください！ (2019年6月3日 19時) (レス) id: 5b761d589a (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 宵の桜吹雪さん» ありがとうございます！ゆっくりになってしまい申し訳ないです、頑張ります！ (2019年5月5日 10時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2019年3月24日 22時
