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「 おーい、いるか渚ー⁉ 」
突然女の子の声が響いて振り返ると、見覚えのある顔ぶれが。
「 来てやったぞー‼ 」
「 さくらちゃん！松方さんと園の皆‼ 」
私たちが色々な面でお世話になったわかばパークの人たちだった。
さくらちゃんはどうやら渚くんがお気に入りらしくくっついている。
「 へー、付き合い続いてるんだね渚 」
「 うん。時々勉強教えに 」
「 でかした渚、取り敢えず客数だけは稼げたな 」
「 金持ち客でなくて悪かったな 」
ピアノを通じて仲良くなった子たちが寄ってくる。
子供達に合わせてしゃがみこみ話をしていれば、頭に手が置かれて。
「 A大人気じゃん 」
「 カルマくん 」
「 あ、きしだきし 」
子供達がカルマくんを指差してそう言う。
劇中の役でつけられてるのは分かっているけれどあまりにも似合わない名前に思わず笑いが溢れてしまって。
カルマくんはそれを見逃さず思い切り頬を抓られる。
「 なんか文句でもあるのかなA？ 」
「 …にゃいです 」
「 あー！きしがいじめてる！ 」
「 いじめてないよ。愛情表現だからこれは 」
パッと手を離されると、一転して肩を抱き寄せられる。
挙句耳元で、ねーA、と呟かれるものだから頬が熱くなってしまう。
一方で子供たちは目をキラキラと輝かせて。
「 きしのお嫁さんなの⁉ 」
「 ちょ、話が飛躍しすぎ…っ 」
「 そうだよ 」
「 カルマくんッ 」
場の空気に耐えられず隙を見てカルマくんの腕から脱出して後ずさりする。
カルマくんはつまらなさそうな顔をしたけれど、子供達に囲まれているため関心は逸れて。
安堵の溜息を吐いたとき、背中が誰かにぶつかった。
「 ごめんなさ……なんだ、寺坂くんか 」
「 おい、なんだってなんだよ。お前益々カルマに似てきてるんじゃねーか 」
なんだか今年に入ってカルマくんに似てるって言われることが増えた気がする。
熱くなった頬も冷ますために手で顔を仰いでいると、寺坂くんがなぜかこっちを見ていて。
「 なに？ 」
「 いや、今のお前らのやりとりも含めて前から思ってたんだけどよ。なんでそんなに照れる必要があんだ？ 」
「 …え？ 」
「 ずっとカルマと一緒にいんだから、ああいうのが冗談とか揶揄い半分だってわかんだろ。普通に流せば良くねーか？ 」
寺坂くんの思いがけない質問に言葉が詰まる。
どうしてなのか、それは。
「 ……わかんない 」
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奏(プロフ) - 雪花さん» そうなんです！お互いが意識せずに言っててくれたらなぁなんて考えながら書いてました笑 これからも頑張ります！ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花(プロフ) - 月が綺麗だね、というのは夏目漱石でしょうか？漸く夢主ちゃんが自分の感情に気付いてくれてとても嬉しいです(*^^*)いつも楽しく読ませていただいてます！更新頑張ってください！ (2019年6月5日 15時) (レス) id: 61884d00c4 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - えみさん» 初めまして！とても嬉しいお言葉ありがとうございます！なるべく沢山更新できるよう頑張ります！ (2019年6月4日 16時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて好きです！！続きが楽しみです＾＾無理のない範囲で更新がんばってください！ (2019年6月3日 19時) (レス) id: 5b761d589a (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 宵の桜吹雪さん» ありがとうございます！ゆっくりになってしまい申し訳ないです、頑張ります！ (2019年5月5日 10時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2019年3月24日 22時
