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「 殺せんせーと烏間先生‼殺せんせー、ブラジル行ってたんじゃ… 」
「 …まいったな、かなり予定が狂ってしまった 」
死神にとって、2人が一緒に来ることは計算外だったはすだ。
…けれど、2人にとっても計算外なことが１つ。
「 仕方ない、計画16だイリーナ。まずはエレベーターで所定の位置まで来てもらう 」
「 …ええ、私の出番ね 」
ビッチ先生が、寝返ったということ。
「 A、大丈夫だった？ 」
「 カルマくん 」
死神とビッチ先生が牢屋を後にすると、私と視線を合わせるように座り込むカルマくん。
彼の頬には傷が出来ている。
「 私は大丈夫。カルマくんこそ、傷痛そうだけど 」
「 んー、こんなもんどうってことないよ。あの化け物相手にしてこれだけで済んで良かったって感じ 」
そうかもしれない。
私たちは人質という役割があったから良かったものの、これが暗殺だったら気絶した時点で殺されてただろう。
「 ちゃんとここから出られるかな 」
「 …死神相手じゃ、何も先読めないからね。正直どうなるかわかんないよ 」
「 …そうだね。烏間先生や殺せんせーが何とかしてくれれば良いけど… 」
そういった時、不意に天井が音を立てて開いて。
次の瞬間、殺せんせーが落ちてきた。
「「「 ⁉ 」」」
「 …嘘でしょ 」
頼みの綱であったはずの殺せんせーが、私たちと同じ空間にいる。
それはつまり、死神が殺せんせーを上回ったということ。
「 気に入ってくれたかな殺せんせー？君が最期を迎える場所だ 」
「 皆さん…ここは…？ 」
「 洪水対策で国が造った地下放水路さ。密かに僕のアジトと繋げておいた。地上にある操作室から指示を出せば、近くの川から毎秒200トンの水がこの水路一杯に流れ込む。
その恐るべき水圧は君の体から自由を奪い、対先生物質の頑丈な檻に押し付けられ、ところてん状にバラバラになるって寸法さ 」
…それは。
私たちも犠牲になるということで。
顔から僅かに血の気が引くのを感じた。
「 待て…生徒ごと殺す気か⁉ 」
「 当然さ、今さら待てない。生徒と一緒に詰め込んだのも計画のうちだ。乱暴に脱出しようとすればひ弱な子供が巻き添えになる 」
「 イリーナ‼おまえ、それを知った上で… 」
「 …プロとして結果優先で動いただけよ。あんたの望む通りでしょ 」
確かに烏間先生はそれを望んでいた。
けれど、ビッチ先生は私たちと過ごした日々も忘れてしまったというのだろうか。
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奏(プロフ) - 雛さん» わー、そんなことないですよ！頑張って更新していきますね！ (2019年3月7日 18時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 文才がすごくあって羨ましいです！！応援してます (2019年3月6日 18時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - カンカンさん» ありがとうございます！そのお言葉を糧に頑張っていきたいと思います！ (2019年2月3日 0時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
カンカン(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品、大好きなので更新を楽しみにしています！これからも頑張って下さい！ (2019年2月2日 23時) (レス) id: 8d4f1ba171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2019年2月2日 22時
