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「 よ…っと、うわっ 」
「 っぶな 」
岩場を飛び越えて着地しようとすると、バランスを崩して倒れかかってしまう。
それを前にいたカルマくんが慌てて支えてくれた。
「 気を付けてよ 」
「 …はーい 」
烏間先生には未だ見つからずに移動を出来ている。
けれどそれも時間の問題で。
宿題2倍という罰が目の前に迫って来ているようだった。
と、そこで律が液晶に現れる。
「 泥棒が脱走しました 」
「 …え 」
「 へぇ、どうやったんだろ 」
携帯を覗き込むように、私の肩越しに顔を覗かせたカルマくんがそう言う。
その通りだ、どうやってあの殺せんせーに捕まらずに逃げたせたのか。
「 あ、渚くんと杉野くん 」
ガサガサと足音がして警戒しながら振り返ると、牢屋の近くにいたはずの2人が来ていて。
「 殺せんせー、意外とチョロいかも 」
「 チョロい？ 」
「 収賄された 」
なんじゃそりゃ。
そう思いながらも殺せんせーだったらやりそうだなとも思う。
「 なるほどねぇ 」
「 だから捕まったときのネタ考えとくと良いぜ！ 」
杉野くんの言葉は半信半疑だったものの、それが事実だと気付くのは早かった。
サボりや収賄、様々な理由で殺せんせーは警官としての役目を果たさず幾度となく泥棒を逃した。
烏間先生は私たちを追いながらも殺せんせーをも追う始末。
その上、
「 そっからそこまでロングジャンプすればいけんじゃない？ 」
「 足跡はちゃんと消してあるよね 」
殺せんせーからの入れ知恵があるものだから、確実に烏間先生の確保するスピードは下がって行った。
でも、最大の問題が残っていて。
「 …でもよ〜、ラスト1分になったら殺せんせーが動き出すんだぜ 」
「 あの音速タコだったら全員捕まえられるだろうねぇ 」
そう、殺せんせーの対策をどうするか。
あともう少しで殺せんせーが動き出す。
どうすれば宿題2倍から逃れられるのか。
「 …あ 」
１つ、あるじゃないか。
殺せんせーの最大の弱点が。
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奏(プロフ) - 雛さん» わー、そんなことないですよ！頑張って更新していきますね！ (2019年3月7日 18時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 文才がすごくあって羨ましいです！！応援してます (2019年3月6日 18時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - カンカンさん» ありがとうございます！そのお言葉を糧に頑張っていきたいと思います！ (2019年2月3日 0時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
カンカン(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品、大好きなので更新を楽しみにしています！これからも頑張って下さい！ (2019年2月2日 23時) (レス) id: 8d4f1ba171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2019年2月2日 22時
