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「 修繕はしないんですか？その…この建物、老朽化がかなり… 」
「 お金が無いのよ。うちの園長待機児童や不登校児がいれば片っ端から格安で預かってるから、職員すら満足に雇えず本人が1番働いてるわ 」
松方さん本人には会ってはいないけれど。
きっと、子供想いでそして自分のことを顧みない人なのだろう。
「 29人で2週間か…なんか色々出来んじゃね？ 」
「 できるできる 」
「 よし皆、手分けしてあの人の代役を務めよう。まずは作戦会議だ 」
「 あのじーさんの骨の倍額仕事してやる‼ 」
今こそ、培った技術を使うときだ。
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「 やめて‼騎士カルマもう誰も傷つけないで‼ 」
「 いやいや姫‼この魔物を退治しないと王国の平和は戻りませんって 」
「 す…すげぇ、本格的アクションだ 」
「 あぁ…ディズニー1人勝ちのハリウッドよりよほど刺激的だ 」
現在、私達は各自別れて働いている。
カルマくん、寺坂くんボコボコに出来るから生き生きしてるなぁ。
遠くで行われている寸劇を見ながらそんなことを考えているとぐいぐいと腕を引かれて。
「 ねーえ、今度は何弾いてくれるの？ 」
「 んー、じゃあ今度は皆で歌えるような曲にしよっか 」
ピアノの前に座って楽譜を捲る。
子供達と話しながら曲を選んでいると、磯貝くんと前原くんが通りかかって。
「 渡辺ってピアノ弾けるんだな 」
「 まぁ、昔何年か習ってただけだけどねぇ 」
「 お前ほんと何でも出来て怖いわ 」
「 そんなことないよ。それなりに出来ても特別秀でたことはないし 」
一曲聴いてく？と声をかけるも、荷物を置かなきゃいけないからと申し訳なさそうに断られた。
子供たちが選んだ曲を弾きながら周りを見回す。
松方さんは、私達がクラス総出で行なっているこの仕事を1人でしてたんだものな。
子供たち想いすぎるところが、どこか殺せんせーに似ている。
だからこそ、殺せんせーの提案にも乗ってくれたのだろうか。
「 へぇ、Aのピアノ初めて聴いた 」
「 カルマくん、劇お疲れ 」
寸劇を終えてどこか晴れやかな表情をしたカルマくんが少しスペースがあった椅子の端に座り手元を覗き込む。
「 …見られてるのやりづらいんだけど 」
「 良いから良いから 」
子供達は楽しそうにしてくれているため手を止めずにそう言うも、カルマくんは退けてくれない。
無駄に緊張して、その曲を弾き終わる頃にはすっかり疲れてしまった。
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奏(プロフ) - 雛さん» わー、そんなことないですよ！頑張って更新していきますね！ (2019年3月7日 18時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 文才がすごくあって羨ましいです！！応援してます (2019年3月6日 18時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - カンカンさん» ありがとうございます！そのお言葉を糧に頑張っていきたいと思います！ (2019年2月3日 0時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
カンカン(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品、大好きなので更新を楽しみにしています！これからも頑張って下さい！ (2019年2月2日 23時) (レス) id: 8d4f1ba171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2019年2月2日 22時
