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浅野くんの背中を追いかけて行ったAちゃんに驚く。
それはどうやら僕だけではないようで。
「 …渡辺って浅野と仲良かったっけか 」
「 あー、でも全校集会で話しかけてるのは見たよな 」
そう言われてみれば。
浅野くんがAちゃんに話しかけているのを見た。
しかも皮肉交じりとはいえ普通に話していて、最後に浅野くんがデコピンをしていたりして。
あまり接点がないように見える2人だから、あの時は驚いた。
それもいつのまにか忘れていたのだけれど。
ふと、先程までAちゃんといたはずのカルマくんを見やれば、彼は不機嫌さを滲ませていて。
「 …カルマくん、不機嫌そうだね 」
隣の茅野も気付いたらしく、コソッと言ってくる彼女に苦笑する。
カルマくんはAちゃんのことになるとわかりやすい。
浅野くんに纏わり付くように笑顔で絡んでいるAちゃんは、カルマくんの様子には気付いていないけれど。
「 渚くん 」
突然話しかけられて少し肩が動いた。
下手な返答をしたら締められそうな程、今の彼は機嫌が悪い。
「 あの2人見てどう思う？ 」
…しかもとてつもなく返答に困る質問がきた。
「 えっと…どうって 」
「 どんな風に見える？ 」
「 …浅野くんにあそこまで絡めるの凄いよね 」
「 返答になってないけど 」
だって仲が良さそうとか言えないじゃないか。
冷や汗が流れるも、カルマくんは然程僕の返答は気にしていなかったらしい。
「 …なんで浅野はAに構うんだか 」
小さく呟かれた言葉に首を傾げる。
「 カルマくんはなんで2人があんな風に話してるのか理由知らないの？ 」
「 知らない。最寄りが一緒ってのは聞いたけど、それだけが理由じゃない気がするし 」
意外だ。
Aちゃんのことに関してカルマくんが知らないことがあるなんて。
そこまで考えて、また苦笑する。
いつも一緒にいすぎて勘違いしてしまうけれど、この2人は付き合ってもいないわけだし。
知らないことがあっても当然か。
( …でも )
浅野くんを見送ってから戻ってきたAちゃんがカルマくんの顔を覗き込む。
最初は不機嫌そうな表情をしていたけれど、Aちゃんがニコニコしながら話しかけているうちに表情が和らいだ。
そんなカルマくんが満更でもなさそうなのは、僕の気のせいなのだろうか。
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奏(プロフ) - 雛さん» わー、そんなことないですよ！頑張って更新していきますね！ (2019年3月7日 18時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 文才がすごくあって羨ましいです！！応援してます (2019年3月6日 18時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - カンカンさん» ありがとうございます！そのお言葉を糧に頑張っていきたいと思います！ (2019年2月3日 0時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
カンカン(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品、大好きなので更新を楽しみにしています！これからも頑張って下さい！ (2019年2月2日 23時) (レス) id: 8d4f1ba171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2019年2月2日 22時
