【暗殺教室】共依存 season2 (ページ7)

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2人が去って少し落ち着いた教室。
私たちが教室の片付けをしている時、殺せんせーはずっと手で顔を覆ってなぜか恥ずかしがっている。

「シリアスな展開に加担したのが恥ずかしいのです。先生どっちかと言うとギャグキャラなのに」
「「「自覚あるんだ‼ 」」」

いや、もっと恥ずかしがるところがあるだろうに。
そんなツッコミを心の中で入れて机を持ち上げる。

「掴み所のない天然キャラで売ってたのに、ああも真面目な顔を見せてはキャラが崩れる」
「 …自分のキャラを計算してんのが腹立つな」

全くだ。
というか掴み所のありすぎるキャラだろうに。
自分の席に机を置いて一息つき机に腰掛ける。

「 …ねぇ殺せんせー、説明してよ。あの2人との関係を」

不意にそんな声が聞こえた。

「先生の正体いつも適当にはぐらかされてたけど…あんなの見たら聞かずにいられないぜ」

確かにそうだ。
私だけじゃない、皆が疑問に思っていること。
殺せんせーは皆の声を聞いて、徐に立ち上がり口を開く。

「 …実は、実は先生ーーー人工的に造り出された生物なんです‼ 」

「「「 …だよね、で？」」」
「にゅやッ反応薄っ‼これ結構衝撃告白じゃないですか⁉ 」

いやそんなんでもない。
そもそもこんな超生物が自然界に生息していたらとっくのとうに知られているだろうし、突然変異にしてもあまりに突然すぎるし。
各々の見解を口々に述べていれば殺せんせーは驚いているけど、私たちが聞きたいのはそれじゃない。

「知りたいのはその先だよ殺せんせー。どうしてさっき怒ったの？イトナくんの触手を見て。
殺せんせーはどういう理由で生まれてきて…何を思ってE組に来たの？」

殺せんせーは、今心の中で何を見ているのか。

「 ……残念ですが今それを話した所で無意味です。先生が地球を破壊すれば、皆さんが何を知ろうが塵になりますからねぇ」

そう言ってニヤリと笑う。

「逆にもし君達が地球を救えば君達は後でいくらでも真実を知る機会を得る。もうわかるでしょう、知りたいなら答えは１つ。

殺してみなさい。暗殺者と暗殺対象、それが先生と君達を結びつけた絆のはずです。
先生の中の大事な答えを探すなら…君達は暗殺で聞くしかないのです」

殺せんせーはいつも命をもって問いかける。
それに対して今日１つの答えが見つかった。

殺せんせーの答えは、紛れもない私たちの手で掴むのだ。

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