【暗殺教室】共依存 season2 (ページ42)

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終業の時間ページ42

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期末テストが終わって、1学期の終業式がやってきた。
普段は体育館に入っていなければいけないけれど、私たちにはやるべきことがあって。
廊下の先に現れたのは見覚えのある集団。
彼らが私たちに気づいたとき、寺坂くんが声を上げた。

「おお～、やっと来たぜ。生徒会長サマがよ」
「 …何か用かな、式の準備でE組に構う暇なんて無いけど」

そう言った浅野くんの姿を見たのはいつぞやの帰り道以来。
あのときより遥かに不機嫌そうな表情を浮かべる彼に、寺坂くんはニヤニヤとしていて。

「おーう待て待て。何か忘れてんじゃねーのか？」
「浅野、賭けてたよな。5教科を多く取ったクラスがひとつ要求できるって。要求はさっきメールで送信したけど、あれで構わないな」
「 5教科の賭けを持ち出したのはてめーらだ。まさか今さら冗談とか言わねーよな。
何ならよ、5教科の中に家庭科とか入れてもいいぜ。それでも勝つけどな、ヘッヘッヘッ」

…中々ここまでゲスい顔も見れないものだ。
浅野くんは眉を寄せたまま一瞥してから歩みを進める。
と、E組の最後尾にいた私の目の前でふと立ち止まって。

「 …残念だな。あれだけ大口を叩いてた君の名前が順位表のどこにもないとは」
「 …ははっ、それは私も心底反省してる」

風邪引いちゃったもんで、と口にすれば浅野くんは鼻で笑う。

「バカは風邪ひかないと言うのにな」
「ちょっと浅野くんそれどう言う意味かな」

少なくともそこまでバカではない、それは自負している。
E組の皆は私たちに興味津々だ。
それもそのはず、なんら接点がない2人に見えるだろうし。

「まぁ次のテストに期待しててよ。今度は浅野くんをギャフンと言わせるからさ」
「 …フン、君にそんなことが出来るとは思わないけどな」
「言ってろ」

べーっと舌を出せば何故か額にデコピンを食らって。
地味に痛む額を押さえて彼を少し睨むと、口角を上げて背を向け歩いていく。
なんなんだほんと。
浅野くんは、よくわからない。

「 …なんかさぁ」
「うん？」
「浅野って、どこまでもムカつくね」

隣で一部始終を見ていたカルマくんがふと呟いた。
その声色にはどこか不機嫌さが滲んでいて。
まぁ同感である。
人の額にデコピンを食らわせたら満足するような男だ。
彼の鼻を何度へし折りたいと思ったことか。

カルマくんにそう言えば、そうじゃない、なんて言われ頭をぐしゃぐしゃと撫でられた。

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