【暗殺教室】共依存 season2 (ページ33)

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期末テストの時間ページ33

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ここ椚ヶ丘中学校では改めて言うまでもなく成績で全てが判断される。
そのため日頃は暗殺教室のE組もテストは重要だ。
本校舎に上がるためではなく、E組として胸を張るために。

「ヌルフフフ、皆さん1学期の間に基礎がガッチリ出来てきました。この分なら期末の成績はジャンプアップが期待できます」

中間は確かにダメだった。
私やカルマくんは殺せんせーが範囲をどんどん進めていたから解けたものの、理事長の妨害が入ってしまって本来なら高得点を狙えたはずのものが出来なかった。
木の幹に寄りかかりながら問題集の文書を読んでいると、国のハチマキを巻いた殺せんせーの触手が伸びてきて要点をさす。

「殺せんせー、また今回も全員50位内を目標にするの？」
「いいえ。先生あの時は総合点ばかり気にしていました。生徒それぞれに合うような目標を立てるべきです。
そこで今回は…この暗殺教室にピッタリの目標を設定しました！」

渚くんの質問への返答に、問題集から顔を上げる。
隣でカルマくんが小さく欠伸をするのが見えた。

「さて、前にシロさんが言った通り先生は触手を失うと動きが落ちます」

そう言うと、殺せんせーはなんと自分で１つ触手を撃ち抜いてしまった。

「 1本減っても影響は出ます。ごらんなさい、全ての分身が維持しきれず子供の分身が混ざってしまった」
((( 分身ってそういう減り方するモンだっけ⁉ )))

さらに1本減らすと子供が増え、もう1本減らすと父親が蒸発……例えが重すぎる。

「色々と試してみた結果、触手1本につき先生が失う運動能力は…ざっと20%！
…そこでテストについて本題です。教科ごとに学年1位を取った者には、答案の返却時、触手を1本破壊する権利をあげましょう」
「「「 ‼ 」」」

…これは、またとないチャンスだ。
皆もきっとそれが分かっている。
だってもし各教科全て1位を取り、ついでに総合1位も勝ち取れば、破壊できる触手は6本。
殺せんせーの運動能力は、120%落ちる計算になるのだ。

「これが暗殺教室の期末テストです。賞金100億に近付けるかどうかは…皆さんの成績次第なのです」

殺せんせーは、私たちの殺る気を出すのが上手だ。
こんなこと言われたら、やるしかない。

「渡辺さんは総合トップも狙えます。みっちり教え込みますよ」
「はは、よろしくお願いします」

期末テストが終わった時、私たちは全員でこのクラスにいることを誇れるのだろうか。

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