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夏の時間 ページ21

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太陽が照りつける夏がやってきた。



「 暑ッぢ〜… 」



ここは山の上のボロ校舎のためクーラーなんて快適なものは付いていない。
そのためクラスの大半が伸びてしまっていて。
とても、暑い。



「 だらしない…夏の暑さは当然の事です‼
温暖湿潤気候で暮らすのだからあきらめなさい。ちなみに先生は放課後には寒帯に逃げます 」
「「「 ずりぃ‼ 」」」



十分に殺せんせーもバテている。



「 でも今日プール開きだよねっ、体育の時間が待ち遠しい〜 」
「 いや…そのプールが俺らにとっちゃ地獄なんだよ。なんせプールは本校舎にしか無いんだから。炎天下の山道を1キロ往復して入りに行く必要がある。人呼んで『E組 死のプール行軍』。特にプール疲れした帰りの山登りは…力尽きてカラスのエサになりかねねー 」



想像するだけで熱中症になりそうだ。
殺せんせーに運んでくれるよう頼むものの、どうやら限界というものがさすがにあるらしく。



「 …仕方ない。全員水着に着替えて付いて来なさい。そばの裏山に小さな沢があったでしょう。そこに涼みに行きましょう 」





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「 外もやっぱり暑い… 」



風が幾分か吹くことを期待したけれど、一向に吹かない。
それどころか直射日光が当たって余計暑いんじゃ無いかってくらい。
こんな中でもカルマくんは割と涼しげだ。



「 …カルマくんって体温調節どうしてるの 」
「 別に普通じゃない? 」



私がバテ気味なのを見て、わざと纏わり付いてくるカルマくん。
さすがに暑苦しいので慌てて逃げ出せば後方でケラケラと笑い声が聞こえた。



「 そういえば、渚くんこの前凄かったらしいじゃん。見ときゃ良かった渚くんの暗殺! 」
「 ホントだよー。カルマくん面倒そうな授業はサボるんだから 」
「 えーだってあのデブ嫌だったし 」



後ろで聞こえた会話に、そういえば私も渚くんの暗殺を見ていないんだと思い出す。
何せその流れの前に意識を失ってしまったわけで、気が付いたときには保健室で事が済んだ後だった。



「 さて皆さん!さっき先生は言いましたね、マッハ20でもできない事があると。その1つが君達をプールに連れて行く事。残念ながらそれには1日かかります 」
「 1日…って大袈裟な。本校舎のプールなんて歩いて20分… 」
「 おや、誰が本校舎に行くと? 」



殺せんせーの言葉にハッとしたように目の前の草むらを皆が搔きわける。
そこには、E組専用のプールが出来上がっていた。






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まっころりん(プロフ) - ありがとう (2019年12月20日 17時) (レス) id: 43501add82 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 瑠樹さん» なんて嬉しいお言葉、ありがとうございます!頑張ります! (2018年12月10日 22時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠樹(プロフ) - 貴方様の書かれるキャラがとても大好きです!更新待ってます! (2018年12月10日 17時) (レス) id: b4a79118b8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 亜純さん» 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2018年11月27日 20時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 最高です! 更新頑張って下さい!! (2018年11月27日 3時) (レス) id: 430739def7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年11月2日 10時

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