【暗殺教室】共依存 season2 (ページ1)

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転校生の時間二時間目ページ1

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じめじめとする梅雨の季節がやってきた。
殺せんせーがふやけたりするのももう慣れたけれど、そんな中でE組にまたもや新たな風が吹くらしい。

「はい、おはようございます。烏間先生から転校生が来ると聞いてますね？」

そうなのだ。
昨日烏間先生から送られてきたメールに、2人目の転校生のことが記されていた。

「律さんの時は少し甘く見て痛い目を見ましたからね。先生も今回は油断しませんよ。いずれにせよ、皆さんに暗殺者(なかま)が増えるのは嬉しいことです」

殺せんせーはほんとにクラス最優先だ。
自分が殺される確率が増えるというのに、私たちの仲間が増え技術が向上するのを喜んでいる。

「そーいや律、何か聞いてないの？同じ転校生暗殺者として」
「はい、少しだけ。
初期命令では…私と『彼』の同時投入の予定でした。私が遠距離射撃、彼が肉薄攻撃。連携して殺せんせーを追い詰めると。
ですが…２つの理由でその命令はキャンセルされました」

律の話に皆が注目する。

「ひとつは彼の調査に予定より時間がかかったから。
もうひとつは、私が彼より暗殺者として圧倒的に劣っていたから」

殺せんせーにダメージを与え追い詰めた律が、劣る。
それが本当なら、新たな転校生暗殺者はどれだけの威力を持っているのか。
そして、どのように殺せんせーに攻撃するのか。

ーーーガラッ

不意に扉が開いて皆の肩が揺れる。
入り口を見やると入ってきたのは、なんていうか全身白ずくめの変な人。
あれが、転校生？
そうは思えないけど。

と思っていれば不意に手を差し出して…その袖から急に鳩が飛び出した。

「ごめんごめん、驚かせたね。転校生は私じゃないよ。私は保護者…まぁ白いしシロとでも呼んでくれ」

律並みに安直なネーミング。
それにしても殺せんせーの姿が見えな…

「ビビってんじゃねーよ殺せんせー‼ 」
「奥の手の液状化まで使ってよ‼ 」
「い、いや…律さんがおっかない話するもので」

…なんて情けない。
噂に踊らされてクラスの誰よりもビビった殺せんせーは天井に張り付いていた。
ていうか液状化は私が来る前に開発されたらしく初めて見たんだけど、中々に気持ち悪い。
殺せんせーは汗をダラダラとかきながら服に入り元に戻ると、シロに向きあった。

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