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放課後の時間 ページ44

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殺せんせーに授業の質問があって放課後少し残り、茅野や杉野は先に帰ってしまったため1人で駅までの道を歩く。
ちょうど学校帰りなのか色んな制服が点在している。
そしてそのうちの2つの学生服が近づいて来た。



「 ねぇねぇ、お嬢ちゃん 」



そして声をかけられる。
僕はお嬢ちゃんなんかではないけど、悔しいけど今までも何度かそう言われたこともあって。
でもどれだけ声掛けられても慣れない、いや慣れるのも嫌だけれど。



「 …いや、僕男なんで 」
「 いやいや何言ってんの 」
「 そう言って逃げるつもりなんでしょー 」



相手は2人、たぶん高校生。
肩に手を回して地味に僕の行き先を邪魔して違う方向へ進もうとする。
まずい。
そう思っても高校生2人の力に対して僕は非力だ。
嫌がってもぐいぐいと連れて行かれ、あまり人気のない路地裏に入りそうになる。



「 ちょ…ッ、僕ほんとに男なんで! 」
「 良いから良いから 」



ぐいっと腕を引かれる。
それによってバランスを崩し路地裏に連れ込まれそうになったところで、反対側の腕が掴まれた。



「 渚くん、何してるの? 」



聞き覚えのあるアルトの声。
振り返ってみればやはり想像していた、特徴のある猫目がこちらを向いていた。



「 …Aちゃん 」
「 見たことない男と路地裏にしけ込んでくなんて隅に置けないな渚くんも 」
「 いや違うからね⁉ 」



僕男だから‼と叫べばAちゃんは愉快そうにケラケラと笑う。
この状況にあまり不釣り合いな彼女に僕に声をかけて来た高校生たちはニヤニヤと笑いを深めた。



「 なに、友達?ちょうど良いや、これで数も合うし 」
「 …数合わせ程度にされるのって嫌なんだよねぇ 」



そう小さく呟くのが聞こえた。
と思うと、僕の腕を掴んでいた手が離れその手は1人の腕を掴み躊躇なく後ろに捻った。
情けない悲鳴が聞こえたと思えば、その細長い脚がもう1人の鳩尾を蹴る。
そいつが蹲ると、腕を捻っていた男の首に手刀を入れもう1人の上に投げ出した。



「 んー、まぁこれで数は合ったかな 」



私と渚くん、とたったいま男2人を倒したとは思えない笑顔を浮かべる。
すっかり伸びてしまった2人の胸元を漁り、生徒手帳を取り出した。
いつかのカルマくんが似たようなことをしていたなと思えば、自分のスマホを取り出してその写真を撮った。



「 …それってやっぱり 」
「 カルマくんが証拠は残しとけって 」



まぁそりゃ彼の受け売りだよね。






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(プロフ) - ななさん» わ、ありがとうございます! (2018年11月2日 11時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - オリジナル嬉しいです! (2018年11月1日 16時) (レス) id: 4c73f4e37a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 妄想族同盟No.1さん» ありがとうございます!夢主ちゃんの性格は思い切り自分好みなので…そう言っていただけて嬉しいです!頑張ります! (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - いつも更新ものすごく楽しみにしてます!とっても面白いです!夢主ちゃんの性格とか言葉遣いとか大好きです!これからも更新頑張って下さい! (2018年10月12日 10時) (レス) id: fd6c898520 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - におさん» 全然文才なんてないですよ!頑張ります、ありがとうございます! (2018年9月25日 19時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月14日 22時

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