修学旅行の時間 ページ27
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テストから幾日か経って。
わりと穏やかな日々を過ごしていた。
だけどまもなく、中学校生活最大の行事が待っている。
「 まったく…。3年生も始まったばかりのこの時期に総決算の修学旅行とは片腹痛い。
先生あまり気乗りしません 」
「「「 ウキウキじゃねーか‼ 」」」
そう修学旅行だ。
まだ出発日でもないのに不必要なものばかりが入ってそうな鞄を持っている殺せんせーにクラスみんなで突っ込む。
「 …バレましたか。正直先生、君達との旅行が楽しみで仕方ないです 」
最初から素直になれば良いものを。
そう思いつつも私も実際修学旅行は楽しみなのだ。
表面上はいつも通りの様子で私の髪を弄っている隣の彼も内心はきっと楽しみなのだろう、最近はいつもより機嫌がいい。
まぁそんなことを言ったら痛い目を見そうなので言わないけれど。
「 楽しみだね、カルマくん 」
「 んー、まぁそうだね 」
一応暗殺計画は立てる。
京都の入り組んだ街は暗殺にもってこいでどうやらプロの殺し屋も関わって来るらしい。
でもそんなこと関係なくなるくらい、みんなと行く旅行が楽しみだ。
「 カルマくん、Aちゃん！同じ班なんない？ 」
「 ん、オッケー 」
紙を持った渚くんの誘いに二つ返事で了承したカルマくん。
私もそれに頷くと渚くんは少し嬉しそうな表情を浮かべた。
「 えー、大丈夫かよカルマ。旅先で喧嘩売って問題になったりしないよな？ 」
「 へーきへーき 」
渚くんの後ろにいた杉野くんが不安そうに漏らした言葉にカルマくんはヘラヘラと笑って写真を取り出した。
「 旅先の喧嘩はちゃんと目撃者の口も封じるし、表沙汰にはならないよ 」
「 おい…やっぱやめようぜあいつ誘うの 」
「 うーん…でもまぁ気心知れてるし 」
生徒手帳を持った人たちとの写真は、まぁ安心材料には決してなってない。
渚くんの言葉に、渡辺がちゃんと見張っとけよ！と杉野くんが言ったが、実はさっきの写真の現場にも私は居合わせていたりするので曖昧に笑っておく。
さすがにこの事実を言ったら追い出されそうだ。
班のメンバーはこの4人と茅野ちゃん、奥田さん、神崎さん。
班員を見てそういえばと気づく。
復学してから基本的にカルマくんとずっと一緒にいたため、渚くんを除いて他のクラスメイトとはそう深くは関わってこなかった。
これは仲を深めるチャンスかもしれない。
俄然楽しみになってきたな。
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奏(プロフ) - ななさん» わ、ありがとうございます！ (2018年11月2日 11時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - オリジナル嬉しいです！ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 4c73f4e37a (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 妄想族同盟No.1さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの性格は思い切り自分好みなので…そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - いつも更新ものすごく楽しみにしてます！とっても面白いです！夢主ちゃんの性格とか言葉遣いとか大好きです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年10月12日 10時) (レス) id: fd6c898520 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - におさん» 全然文才なんてないですよ！頑張ります、ありがとうございます！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2018年9月14日 22時
