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殺せんせーの指示通り、先生たちを連れて校庭に出る。
後方の木に寄りかかっているカルマくんの姿を見つけその横に並ぶと、何やら殺せんせーがサッカーゴールを動かしていた。
「 …あれ何してるんだろ 」
「 さあねぇ 」
超生物の考えてることなんて俺らにはわからないよ、とそう言って欠伸を１つ。
すると殺せんせーがクルリと振り向いて、ビッチ先生の方を見る。
「 イリーナ先生、プロの殺し屋として伺いますが、あなたはいつも仕事をするとき…用意するプランは１つですか？ 」
「 …？
…いいえ、本命のプランなんて思った通りいく事のほうが少ないわ。不測の事態に備えて…予備のプランをより綿密に作っておくのが暗殺の基本よ 」
確かにそうだろう。
１つの道にかけていても、その道が塞がれてしまえば後は行き詰まって終わってしまう。
ビッチ先生はその後も言葉を続けていたが殺せんせーが適当にあしらって今度は烏間先生の方を向いた。
「 烏間先生、ナイフ術を教えるとき、重要なのは第一撃だけですか？ 」
「 ……第一撃はもちろん最重要だが、次の動きも大切だ。強敵相手では高確率で第一撃は交わされる。その後の第二撃、第三撃を…いかに高精度で繰り出すかが勝敗を分ける 」
教室での出来事と先生たちの言葉を照らし合わせて…なんとなく、殺せんせーの言いたいことが分かったような気がした。
そう思って隣を見ると、どうやらカルマくんも同じようでこちらを見ている。
「 先生方のおっしゃるように、自信を持てる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる。対して君達はどうでしょう 」
少しずつ、クルクルと回りながら殺せんせーは問う。
私たちは暗殺だけに掛けていた。
自分たちに与えられた特権だとそればかりを振り回し、本業であるはずの学業に関してはこの学校の制度を言い訳に甘んじていた。
殺せんせーの言う通りなのだ。
この教室から殺せんせーが居なくなる可能性も、他の誰かに先越される可能性もある。
そうすればこの教室はエンドのE組の元々の姿に戻ってしまう。
「 そんな危うい君達に…先生からの
殺せんせーの回転は周りを巻き込みそうなほどに早くなっていた。
スカートがはためいて砂埃が舞う。
思わず腕で顔を庇うと、竜巻の中から殺せんせーの声が聞こえた。
ーーー第二の刃を持たざる者は…暗殺者を名乗る資格なし‼
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奏(プロフ) - ななさん» わ、ありがとうございます！ (2018年11月2日 11時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - オリジナル嬉しいです！ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 4c73f4e37a (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 妄想族同盟No.1さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの性格は思い切り自分好みなので…そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - いつも更新ものすごく楽しみにしてます！とっても面白いです！夢主ちゃんの性格とか言葉遣いとか大好きです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年10月12日 10時) (レス) id: fd6c898520 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - におさん» 全然文才なんてないですよ！頑張ります、ありがとうございます！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2018年9月14日 22時
