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「 君には明日から、ある暗殺対象を狙ってもらうことになる 」
「 …は？ 」
呼び出され来た部屋には見覚えのない黒髪長身の堅物そうな男性。
淡々と席を促され座った途端言われた言葉に理解があまり追いつかない。
「 暗殺って、私は明日から椚ヶ丘中学校3年E組に戻るはずですけど 」
「 そうだ。そしてそのE組に暗殺対象がいる 」
暗殺対象がクラスにいる？
クラスメイトに凶悪な殺人犯でも混じったのだろうかと考え余りにも馬鹿げたあり得ない話なので打ち消す。
銃を持つことも禁止されるような日本で暗殺など以ての外のはず。
ましてや中学生に頼むことではない。
そこまで考えたところで目の前の人が遅れたが、と名刺を差し出す。1枚の小さな紙を受け取り目を通し、名前の上に書かれた単語に目を見開いた。
「 防衛省？ 」
「 あぁ、本業はな。訳あって今は椚ヶ丘中学校3年E組の担任という肩書きではあるが 」
防衛省、国の平和や独立を守り、凡ゆる自衛隊を管理する場所である。
そんな立場の人間が些か変わった制度はあるものの、普通であるはずの学校に何故目をつけそこの生徒に暗殺を依頼しているのか。
目の前の男性、もとい烏間さんは私の思考を見透かしたようにある紙を差し出し話し始める。
「 月が7割がた爆発して蒸発したことは知ってるな 」
「 …あぁ、あれですか 」
3年の初め、突如として月が爆発。
今まで空を見上げればコロコロと形が変わっていた月が、いつ見上げても三日月の形しか見せなくなった。
烏間さんの問いかけに頷きながら私は手元の紙から目を離さずにいる。
「 その爆発させた犯人こそが、その紙に書いてある怪物だ 」
黄色く、丸く、タコみたいな顔。
そんな中に小さくある丸い目とニヤリとした大きな口。
この生物は月を爆破し、来年の3月には地球をも破壊する予定で。
マッハ20で動き、ヌルヌルと動く幾多もの触手を持つ。
そして何故か、3年E組の担任になったという。
どう見ても聞いても人間とは思えないこの生物が暗殺対象なのだと烏間さんは告げる。
「 4月の初めから、E組のみんなが君より先に暗殺に取り組んでくれている。引き受けて貰えるか？ 」
烏間さんが私を見る。
この人、真っ直ぐに瞳を見て話すなとぼんやりと考えて。
そして小さく、首を縦に振った。
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「 暗殺、ねぇ… 」
一息吐いて、赤髪の少年を思い出した。
3日前に復学したはずの彼は、ダメージを与えられたのだろうか。
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奏(プロフ) - ななさん» わ、ありがとうございます！ (2018年11月2日 11時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - オリジナル嬉しいです！ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 4c73f4e37a (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 妄想族同盟No.1さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの性格は思い切り自分好みなので…そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - いつも更新ものすごく楽しみにしてます！とっても面白いです！夢主ちゃんの性格とか言葉遣いとか大好きです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年10月12日 10時) (レス) id: fd6c898520 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - におさん» 全然文才なんてないですよ！頑張ります、ありがとうございます！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2018年9月14日 22時
