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ビッチねえさんがどうなるか。
答えは意外とすぐに出た。
私たちが教室で取り留めのない会話をして騒いでいるとガラッと開く扉。
クラスが静かになる中、ヒールの音を鳴らしながらビッチねえさんは黒板の前に立ちチョークを手に取り英文を書いた。
「 ユア・インクレディブル・イン・ベッド、リピート‼ 」
いきなりのビッチねえさんの言葉にみんなが戸惑いながら同じように呟く。
私や隣のカルマくんは黙っているけど。
( だってこれ… )
「 これは私がとある外国人のVIPを暗殺したときに言われた言葉よ
意味は、『 ベッドでのきみは凄いよ…♡ 』 」
やっぱりな。
これまた中学生にはよろしくない発言をしたビッチねえさんにクラスのみんなが何とも言えない表情を浮かべる。
それを見て笑いそうになるも、ビッチねえさんの様子が先程とは違うことに気がついた。
「 私の授業では外国人の口説き方を教えてあげる。プロの暗殺者直伝の仲良くなる会話のコツ 」
なんだ。
少し強張っていた肩の力が抜ける。
「 受験に必要な英語なんてあのタコに教わりなさい。私が教えてあげられるのは、あくまで実践的な会話術だけ。
…もしそれでもあんたたちが私を先生と思えなかったら、そのときは暗殺を諦めて出て行くわ。
そ…それなら文句ないでしょう…？
あと…悪かったわよ…色々 」
凛としていた表情がどんどん自信なさげに眉が下がり、上目遣いに、子供のような不安げな表情でこちらを見る。
この人に今悪意はない。
もしかしたら元から無かったのかもしれない。
少し、子供のような人だから。
「 なんだかんだで良かったねぇ 」
「 まあね。敵だと面倒だけど、味方なら殺し屋は心強いし 」
クラスが笑いに包まれる柔らかい雰囲気の中、私の言葉にカルマくんが答える。
確かにその通りかもしれない。
ビッチねえさんに良い印象を持ってなかった時も、その殺し屋としての実力は確かだと思ったから。
クラスと彼女が別れていればきっと難しいことも、協力し合えば強力なタッグになる気がする。
( なんとなく、殺せんせーはこうなるのがわかってたんだろうなぁ )
デレデレとはしていても、ビッチねえさんよりもクラスを選ぶような殺せんせーだ。
こうなるように誘導されていた気がしなくもない。
数日しか経ってなくても、あの先生にはなんだか敵わないような気がした。
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奏(プロフ) - ななさん» わ、ありがとうございます！ (2018年11月2日 11時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - オリジナル嬉しいです！ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 4c73f4e37a (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 妄想族同盟No.1さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの性格は思い切り自分好みなので…そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - いつも更新ものすごく楽しみにしてます！とっても面白いです！夢主ちゃんの性格とか言葉遣いとか大好きです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年10月12日 10時) (レス) id: fd6c898520 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - におさん» 全然文才なんてないですよ！頑張ります、ありがとうございます！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2018年9月14日 22時
