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渚くんがなんとも微妙そうな表情を浮かべているのに気付いてはいたけどスルーしておいて。
電源を付ければ画面にびっしりと表示されている「カルマ」の文字。
うわ…と少し引くもののこうなる原因は私にあったというか。
大体2年前くらいに起きたことを思い出した。
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1年生の頃。
今ほどではなくともカルマくんとは仲が良かった。
そしてその日は彼の買い物に付き合っていて。
レジで会計を済ませに行くカルマくんを横目に、店内が少し暑かったから店の外に出たのだ。
その時、
「 あれ、お姉ちゃん1人？ 」
噂で聞いたことのある不良高校の制服を着た男が3人、私に近づいて来た。
「 …いえ、店の中に連れがいるので 」
「 いーよいーよ、俺らと遊んだ方が楽しいよ 」
その頃の私は今みたいな体術なんて知らなかった。
見たこともない大柄な高校生はその時の私には未知の領域だった。
1人の腕が肩にまわり、1人が私の腕を引く。
もう1人は先導するかのように私の少し前を歩きながら話しかけて来て。
…怖い、そう思った。
「 やめ…ッ 」
「 あんま暴れないでよー、俺ら誘拐犯と間違われちゃうしさぁ 」
ギャハハと下卑た笑いが耳に響く。
私たちのことをちらりと見やる人はいた。
けれど誰も私を助けてくれない。
自分が巻き込まれるのを恐れた、冷たい街だった。
「 とりあえずここで話そうぜ 」
涙が瞳に膜を張ったとき、声を掛けられて入れられた人気のない路地裏。
ここで何が起きるとか、自分にとって良い方向に転がるわけではないことはわかっていて。
「 嫌…ッ 」
「 お姉ちゃんよ、俺らみたいな奴は拒んで歪んだ表情のほうが好きだって覚えといたほうがいいぜ 」
まぁもう手遅れだけどな、と聞こえるとお腹に衝撃が走った。
一瞬何が起きたのかわからなくて、息を吸おうとしても上手く呼吸が出来なくて。
気付いた時にはアスファルトに膝をついていた。
「 騒がれちゃ困るからねぇ。鳩尾狙ったし跡にはなんないと思うぜ 」
私の腕をぐいっと引っ張り立ち上がらせ、壁に押し付ける。
そしてもう一度鳩尾を殴られると視界が歪んで、頬を生暖かい水滴が辿った。
「 良いねぇその表情…‼俺らが順番に楽しくさせてあげるからね… 」
男が汚く舌舐めずりをする。
いっそ意識が無くなった方が良いんじゃないかと思った時、
「 何してんのお兄さんら 」
声が、した。
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奏(プロフ) - ななさん» わ、ありがとうございます！ (2018年11月2日 11時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - オリジナル嬉しいです！ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 4c73f4e37a (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 妄想族同盟No.1さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの性格は思い切り自分好みなので…そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - いつも更新ものすごく楽しみにしてます！とっても面白いです！夢主ちゃんの性格とか言葉遣いとか大好きです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年10月12日 10時) (レス) id: fd6c898520 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - におさん» 全然文才なんてないですよ！頑張ります、ありがとうございます！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2018年9月14日 22時
