夕焼けMemorial

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美術室に着くと先生はここで待っててと言って
蓮を準備室の中へ引きずる



さくらがパソコンを机の上に置いた時に何かに気づいた



「A、これ・・・」



さくらのところに行くと縦に切れてるキャンバスに澪奈の絵が描いてあった
それもどこか悲しげで


後ろにあるキャンバスをさくらが取ると

オレンジ色の彩りで笑っている澪奈がいた



すると




「もういいよ」

と声がした方に振り向くと先生がいた

さくらは戻っていいと言ったが

さくらが少しの間私は外しててと言って私は廊下で待たされる




「兄ちゃん大丈夫かな・・・」



携帯は先生が持ってるし
きっと通知が凄いことになってんだろうなと思っていると


さくらが美術室から飛び出した
追おうとしたけど先生に呼び止められた



「なんであんな無茶したんだ？」

「無茶？？」



キョトンと首かしげると先生は大きくため息を吐いた


「首

切れてるぞ」



カッターナイフで当てた所を触るとピリッと小さな痛みを感じた

あー素晴らしいくらい切れる刃でしたか・・・

「こんな傷、大丈夫です」

「いいから座って？

全く君には驚かされる・・・

君に何かあったら俺は・・・・」



ブツブツと言いながら先生は私の首の治療をする



「終わったよ、これで大丈夫だな」

「ありがとうございます」

「無茶だけはしないでくれ・・・頼む」

と私をじっと見つめた
すると先生はだんだん顔が近づいてきて




ぎゅっと目を閉じると




首に貼ってる絆創膏の上にキスをした
顔の横側が先生の髪でくすぐったい



少し離れると先生の顔が目と鼻の先にあった

もう少しで唇に触れそうなところ・・・・







「ヴーヴーヴー」





先生の携帯のバイブが鳴った

舌打ちをして私の顔から離れて携帯を取った

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